第25話 ベーシック・インカム(金融編)
近代日本の予言体系において、新しい世界のキーワードが「ユダヤの改心」である事を説明して来た。
これに対し場末の予言屋が、考えている解答の一つ目
「金融システムからの脱却。」
この話題から始めよう。
実はこの金融には大きな矛盾点が存在する、
ここでは、「現代金融システムの矛盾点とベーシック・インカム」に焦点を当てて解説して行こう。
ユダヤと言えば、真っ先に頭に浮かぶのが金融になるが、このシステムには大きな矛盾があると言う。
この矛盾は日本に限らず、世界中で同じ問題を抱えている、それが次だ。
「通貨の流れは、借金によってしか作る事が出来ない」
これが現代社会を席巻している金融システムの矛盾であり、場末の予言屋の独解によれば、「ユダヤの改心の正体」の一つと考えている問題である。
お金の流れが借金で作られているとは言え、全てが借金でもないだろうと思う人もいる事と思う。
そんな人の為に、お金の流れを日本を例に取って、思いっきり簡略化して説明しよう。
まず日本で流通しているお札、これは「日本銀行券」と言われ、製造元は「国立印刷局」となっている。
この国立印刷局で印刷されたお札は、日本銀行が各金融機関に貸し出しをする事になるが、ここで「第一回目の借金」が発生する。
次に、銀行に貸し出されたお札は、企業等に貸し出される事により、お札が市中に出回るようになるのだが、ここで「第二回目の借金」が発生する。
そこで、簡単な算数だ。
日本銀行が100億のお札を印刷し、4億の金利を付けて銀行に貸し出した。
そこで銀行はさらに6億の金利を付け、各企業に貸し出した。
ここに矛盾が生じる。
日本銀行は100億円分のお札しか印刷していないのに、借金の返済には110億円分のお札を用意しなければならなくなる。
ではこの110億の返済に当てるお札、足りない10億円は何処から調達するのか。
答えは「さらに日本銀行から借金する」となり、これこそが金融システムの矛盾となる。
現在の欠陥だらけと言われる金融システム、これを一言で表現すれば、「借金を増加させ続ける事でしか運用できないシステム」と言われている。
何となく感覚的ではあるが、「財政赤字は無くならないのではないか」と言う気にはさせられる。
思いっきり単純に書いたお金の流れだが、今の金融システムにはこの流れ一本しかないのが現状である。
お金の流れ、他にも色々とあるのではと、思っている人は認識を改めてほしい。
日本銀行か印刷した紙幣が市中に出回るには、現在の金融システムでは、銀行から借金する以外の道が存在しないのが現実である。
また、お金の入り口が一つしかない事が、資本主義において大きな弊害を生み出す事となる。
この辺りは、毎度マスコミを賑わしている話題になるが、ザックリと解説してみよう。
一般的な金融の話だが、景気が悪化すると、それを受けて企業は投資を渋る事になる。
すなわち、企業が金融機関からの借金を絞る事になる。
この様に、企業が金融機関からの借金をしなくなると、「お金の入り口が一つしか無い為」、結果的にお金が市中に出回らなくなり、さらに景気の悪化を加速させる。
もっとも、国が財政出動や公共投資をするのは、この対策の為にあるのだが、確かに金融システムは欠陥だらけだ。
金融システムの元凶、「銀行からの借金以外にお金の流通が無い」ところに原因があるのだが、
どうやら金融の力を使い、陰で好き放題したいと言う裏の組織とか、そう言った意図的なものを感じる。
この現在の欠陥だらけの金融システム、風穴を開ける方法があるのか。
その答えの一つがユニバーサル・ベーシック・インカム。
これは最低所得保障システムであり、その実体は「国民の消費活動による、生活インフラの維持」である。
簡単に言えば、国民全員にベーシック・インカムでお金を配り、国民はそのお金で正規に商品を購入する。
この正規購入が肝心で、不当な値引きや闇サイトからの購入はしない事だ。
結果として、生活インフラを支える人達や、新しい技術を生み出す人達の生活を、消費者の手で守る事ができる。
その上で、生活インフラを支えている企業から、金融機関に対しお金が環流する事となり、日本の経済が健全に運用される。
最後に最も肝心な事を提案するが、
「ベーシック・インカムの財源に限り、日本銀行から政府に対し、
ゼロ金利(もしくは返済不要・・・は無理があるか)の特別会計として移す事」で、
借金に頼らないお金の流れをもう一つ作る事ができるのではないかと考える。
まあ、言うは易く行うは難しである事に間違いはないが・・・
ともかく、場末の予言屋はこのお金の流れこそが、現在「ユダヤによって牛耳られている」と言われている金融システムに、風穴を開けるものとなり「ユダヤの改心」の真の姿の一つになると考える。
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