第26話 ベーシック・インカム(E・M・K)
さて題名に「E・M・K」と書いたが、「エミ○○たん、マジ、きれい」の略では無い。
これは場末の予言屋による造語で、「エッセンシャル・マネー・経済」の略である。
まあ、経済をソーシャルにしなかったところは、受け狙いであるが・・・・・・
昔の格言に「働かざる者食うべからず」があるが、この格言は既に死語となった。
市場主義経済である現代においては、「金の無いものは食うべからず」、こちらの格言の方が現実に近いと考える。
これをトマ・ピケティの資本論風に作り直すと、「働かない方が、より多く食べられる」である。
そらそうだろう、働いている暇があったら、資金を投資などで回した方が、より高い収益率になると結論が出たのである。
「働く者は、馬鹿を見る」、そんな時代になった事は疑う余地も無い。
そこで場末の予言屋が提案するのが、「エミ○○たん、マジ、きれい」・・・・・・ウォホン
ではなくて、「エッセンシャル・マネー・経済」だ。
E・M・Kでは分かり難いので翻訳すると、
直訳は 「生きる為に必要なお金を土台とした 経済」
意訳をすると
「お金を労働の対価ではなく、より良い社会生活を築く為の道具として使う 経済」
こんな具合になる。
確かにお金は、現代文明には不可欠な要素である。
金銭は人が生活して行くためのインフラであり、衣食住の流れを円滑にし、衣食住に関わらないもの、芸術や文芸に音楽、新しい技術の開発や投資、スポーツや思想など、幅広いものに一定の価値を与えてくれる。
人類の定住文明を土台に、様々な文化に価値を与え、育ててこれたのには、貨幣経済の効果があった事は疑う余地はない。
ただし、「お金そのものに価値が有るわけではない」事を忘れてはならない。
「人々が快適に楽しく生きて行く様々な営み」があるからこそ、金銭に意味があるのであり、お金そのものが魔法の様に衣食住に姿を変え、様々なもの作りだしている訳ではない。
ここで場末の予言家が重大な提言をする。
現代社会は「お金そのものが、人や労働の価値を決めている」、「お金を増やせるか増やせないかが、人を上中下に振り分けをしている」そんな逆転現象に見舞われてはいないだろうか。
自由や平等が大切だなどと叫んでいる反面、お金によって人や労働の優劣を付けている社会を、自らの手で演出してしまってはいないだろうか。
挙げ句の果てに、「人生の目的が、お金を増やすこと」にすり替わってしまってはいないだろうか。
商品も思想も研究も、お金にならなければ見向きもされない。
否!!
金儲けを邪魔する、研究や思想・発明などは潰しに掛かる。
現在の市場主義経済や、既得権社会の裏に、「お金を増やすことが人生の目的に、すり替わった人達」が暗躍しているのではないか。
その中でも一番罪が重いのが
「お客様は神様です。」
この流行言葉は一見、自由や平等と同等に、絶対の価値として市民権を得ている。
しかしこれらは全て、悪である。
自由・平等・博愛
これらは全て、「他人に対しての、自分の姿勢」として扱えば善となる。
しかし、自分の権利として他人に強要すれば、すなわち「絶対悪」となる。
この世の中は、色々な人間が共生し、より良く暮らして行く為にあるのであり、「客と言う神と、商売人と言う奴隷」がいる訳ではない。
客と言えども、生きて行く為に必死で働いているのが現実で、立場が変われば神から奴隷に変わる。
煎じ詰めれば、「全ての人が、この世界で生きて行く事で、その意味を創造している。」それがこの世である。
おっと、ガラにもなく禅問答のような、他人を煙に巻く話しをしてしまった、反省である。
話しをいきなり本題に戻すが、ベーシック・インカムの「エミ○○たん、マジ、きれい」・・・・・・
すこしクドイですね。
もとい、「エッセンシャル・マネー・経済」のエスプリは下記の通りである。
「生きて行く為にお金が必要と言う世の中では、人はお金の呪縛から解き放たれる事は出来ない。
まずはエッセンシャル・マネー、すなわち生きて行く為のお金を全ての人が手にする事で、
そのお金で、世の中をどうやって運営して行くかを、学習する経済の事を言う。
これすなわち、ユダヤの改心である。」
ちなみに、金融に縛られる現在までの世界も要約しておこう。
「お金の呪縛に捕らわれている世界は
お金が人心を操作する世界。
お金の為なら、やった者勝ち
技術を盗む、バッタ物を売りつける、仮想マネーを強奪する何でも有り
地球や自然からは、奪えるだけ奪え
SDGsなど、貧乏人の遠吠えに過ぎない。」
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