第15話 キャー♡
……
しかし、ご本人は「女だてらに『段持ち』になるなど先生の名折れになりかねません」と有段者になることを固辞し、お仕事が休みの日や夜などは奥様を亡くされた先生の為に、お手伝いのボランティアをしているそうだ。
今時、こんなに奥ゆかしい方がいらっしゃるのね(驚)
私たちも中山道さんの前に正座して、丁寧にお辞儀をした。
中山道さんは、もう一度三つ指をついた。
……そして……
……!
中山道さん!?
な! なんと! 中山道さんが、
キャー♡ ちょっと待って! ちょっと待って! お兄ちゃんはダメ! 見ちゃダメ〜っ!
……って、兄貴は平伏したままだ。
「……『
そうか、兄貴はそれを知ってるから頭を上げないのね! ちょっと見直した。
中山道さんはお着物をたたんだ
と ん で も な い で す !
私なんぞの為に、ここまでして下さっているのに、これ以上、何を望みましょう!
……それにしても……なんというスタイルの良さだ!
私のように、毎日のようにスイーツをミルクティーで流し込んで喜んでいる人間の体型とは、おおよそかけ離れている!
……その反面、かなりキツめにさらしを巻いているようだが、そのお胸の膨らみを押え込みきれていない! ……私の見立てでは、恐らく私(ギリC)の1.5倍以上かと……。
……私のような俗物がこんな下賤な事を考えていると、先生が神棚からラメ? が入ったような袋に
中から現れたのは、鈴が付いた紐を巻き付けた、2本の木製の刀だ。
それを両手に握りしめた中山道さんが、もう一度座礼した
「
その場の空気が、一瞬にして浄化されたのを感じた!
……たかだかゲームの為に、なんだか凄いことになって来たなぁ(汗)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます