第8話 古傷
「あたしが高校生の時、悪友と
……と、深田先輩が、腕のキズ……そして『ICLS』に対する
先輩たちが肝試しをした古いホテルが崩れ、先輩を始め数人が下敷きになってしまったそうだ。
難を逃れた年長の人が看護師さんで、軽傷の人に的確な指示を出して、大怪我をした先輩たちの応急手当てをし、一番重症で、一時心肺停止に陥ってしまった先輩の親友の命をも救ってくれたと言う。
「あの時、応急手当てをして貰えなかったら、あたしも友人も死んでたと思う。 ……それから何年かして、あたしは
喜び勇んで参加した深田先輩だが、心臓マッサージ実習の最中、腕が
……かろうじて『ICLS』の終了証は貰えたものの、周りに協力者が居ない場合には、必ず誰かを呼んで、用手的心臓マッサージを依頼するように指導されたという。
それ以来、深田先輩の心の中で『ICLS』の夢は破れてしまった……。
……のだが……
私がはっしーから『ICLS講習会』に誘われた事で、深田先輩が胸中深く沈めていた筈の『ICLS』への情熱が再燃したのだった!
なお、はっしーが私を『ICLS』に誘った理由……それは……
またの機会に!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます