第6話 鋼《はがね》
「さて、改めて聴こう。 『ICLS』で一番必要なものは何だ?」
「はい! 『心臓マッサージ』です」
「バカ者〜!」
動きだけはヤケにオーバーな深田先輩の容赦ある平手打ちが私の頬に『ぺちっ』と当たった。
何だか、スポ根ドラマっぽくて楽しくなって来ていた。
私もノリノリで、お
「……確かにお前が言った『AED』も『人工呼吸』も『心臓マッサージ』も『ICLS』には不可欠だ! 間違ってたわけじゃねぇ!」
え〜!? なんだよ! 合ってたんじゃん!
「ただ…それは、あたしが望んでいた答えじゃ無い。 ……あたしが欲しかったのは……これよ! これ!」
と言いながら、深田先輩はお世辞にも大きいとは言えない自分の胸を叩いた。
なるほど! それなら納得!…… ギリ『C』の私でさえ、もう少し欲しいんだから『ギリギリB……かな?』
……深田先輩は、私の心の声が伝わったのか
「言っとくけど
あ〜、そっち!
「例え目の前で倒れているのが『彼氏を略奪した女』だろうが『親の
……!
私は、少しふざけていた自分が恥ずかしくなった。 そうか……親の
深田先輩は腰を
「遥! あたしはね……お前なら
……!
……ひとかどの、あいしーえるえすいんすとらくたぁ〜!?
何か、また、新たな言葉が出てきた〜!
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