第13話 論点……が?
そーゆーことか!
『……とても繊細な指の動きに、僕は見惚れてしまい……』
……って、ただの指フェチの変態さんかと思ったら、恐らく鈴森さんは『安西さん』が絵を描く所を見て、その繊細さに見惚れた……って事なんだね。
それにしても、あの鈴森さん……見た感じ
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私は後日、患者様に検査の重要性を啓蒙するために『豆本』を作成することになるのだが(拙作『臨床検査技師の「はるか」です!』第4章 自殺企図……をご参照下さい)この時点では、日々の忙しさに追われ、それに加えて休日には『劇団あぐり』のお稽古があるので、絵やイラストは全く描いていなかった。
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『手作り絵本』かあ~!
……私は元々漫画家志望だったので、漫画を描くのがどれ程の重労働かを知っている。 ……なので、漫画制作には手を出さずにいた。
しかし『絵本』を描く……しかも『手作り』となれば、気軽に試してみたい気になる!
加えて、安西さんという方が、鈴森さんにご興味があるかどうかも、直接会って偵察してみたい気もしてきた。
よし! ここはひとつ……
『恋のお話からは少し
『え! 遥さん、演劇だけじゃなく、漫画も描くんですか!? 驚きです! 漫画が描けるなら難しい事は無いです。 是非、ご参加下さい! 次の金曜日はいかがですか? 遥さんに来て戴けるなら、願ったり叶ったりです! サークルの人たちに、連絡しておきますね!』
『金曜日は予定無いので、失礼で無ければお邪魔させて戴きたく、宜しくお願い致します』
ちょっと楽しみ!
……あれ? 論点……ズレてる……?
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