第9話 なんだと!?

 なに? なに? これ…… どーゆーこと!?


 これ、鈴森さんの手紙じゃん!  


 ……もしかして、ラブレターを鈴森さんに返したのが私だ……って事がバレた? 


 それか『下手な鉄砲……』で、私にもラブレター書いたとか?


 あ〜っもう! いちいち手紙なんかに書かずに、口で言えば良いのに!


 ……と、私にしては珍しく、ちょっとイラついてしまったが、防犯カメラがある手前、その場で開けて読む訳にもいかず、また、検査室に引き返すのもばかばかしいので、このまま帰る事にした。



 帰宅後、テレビを観ながら鈴森さんの手紙の封を開けて読み始めた。


『先日、僕が頭をぶつけた時、心配してくれて、更にレントゲンの山本技師長に連絡までして下さり、感謝致します』


 ……まあ、かなり強くぶっつけてたからね。 誰でも心配するよ。


『この病院であんなに優しくしてくれたのは、はるかさんが初めてです。 とても嬉しかった。 有難う』


 ……ん? 急に馴れ馴れしくない?


『恥ずかしながら、僕は女性のかたを見ると、緊張してしまい、とんでもない行動をとってしまいます』


 あ〜……逃げたり、頭ぶつけたりね。


『実は、そんな僕が産まれて初めて恋をしました。』


 ……『初めて』!?


『しかし、恋愛経験ゼロの僕は、これからどのように進めたら良いか判りません』


 ……私のお父さん位の歳のおじさんが何を言ってんの!


『実は以前から、はるかさんは皆から好かれていて羨ましく思っていました』


 え? 私が!? まじで?


『そんな人気のある遥さんに、折り入ってお願いがあります』


 な……何よ……。 まあ、こと次第しだいによっては聴いてあげなくも無いんだからね! ←実はツンデレ好き


『彼女との、恋の叶え方を御指南下さい!』


 な ん だ と ! ?

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