第7話 初恋
本番が近付き、練習にも熱が入って来た。
ところが、困った事が起き始めている。
私は、私の
自慢じゃ無いけど、私は今迄、お付き合いした男性はいない ←本当に自慢にならない
いや、別に男性が嫌い……という事は無い……って言うより、
彼氏が居ないのは、ただ単に機会が無かっただけなんだと思う。 ……いや、思いたい ←切実
それにしても、家族以外で、こんなに近い距離に男性が居るのは、臨床検査技師の専門学校での実習以来だ。 しかも、実習はあくまでも勉強なので必死だったから、異性を意識している余裕なんて無かった。
……今回も『必死』ではあるが、その種類が違う。 何せ『カモミーユ姫』と『ガーベラー軍曹』は、身分の違いこそあるが、愛し合っているのだ。 見詰め合ったり、ギリギリのラインで擦れ違ったり……観客の皆様もドキドキさせる必要があるから、マジでヤバい距離感を保っている。 ……その上、要さんは美男子で、演技も
飛 ぶ ぞ!
……い、いかん! コーフンし過ぎた!
と、とにかく、あの熱い視線を、男性に耐性の無い私が避けられる訳が無い!
私の心は、要さん一色に塗り替えられてしまった……。
……病院の昼休み、そんな話をはっしーにしたら……
「やっちゃえ」
……と、一言で片付けられた。
…………。
相談相手を間違えたあ(泣)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます