第一話
ありがたいことに、エレベーター式。あれ? エスカレーター式だった、か? にある特別補習。と、先生の宇宙海賊船に搭載されている人工知性体による、詰め込み式スパルタ教育により。
――なんとか、四回目の進級ができた。
先生から、“バカだ、バカだ、バカだ、バカだ”、と。四回連続で、
俺は、
“あと、あと、進学が楽でいいぞぉー! ”と、社長の口車に乗せられ、て。学校法人、
が、
社長の楽できるぞぉー! の言葉に、騙され――く、苦行という名の勉学に襲われた。
なんとかかんとか高等部に進級できてから。あれ、どう考えても社長の都合で、あの学校に入学させられたんじゃ、ねぇ。と、最近、気づいたのであった。
――
美しい花には棘がある。
この、ことわざを口にしたどこかの誰かさんは、美しい女性が隠し持つ、恐ろしい一面を体験した人なのだろう。と、思い浮かべることができる。
現実。
二人の餌食になってしまった――棘で俺は。
ぁ、話が脱線してしまった。
あの二人の女性の話は、後々、語ること? 愚痴ることにする。
話を戻して、と。
通って――通わされた学校は。結構どころか、かなり古い伝統ある学校である。ぇー、平安時代から存在している、らしい。ちょっとした、千年王国ならぬ、千年学校、だ。
馬鹿な俺でも真実なら、絶対に歴史の教科書に載っているし、世界文化遺産に登録されている順番は、一桁台になる。
のだが。
一般人には、いろいろな事情から、刺激が強すぎて載せられない、と。社長が
それと、
常世学園、以外に。【
と、
その他いろいろと似たような学校が、存在しているらしい。
嘘だ! 叫びたいだろう。
俺も、
ことわざで、もう一つ、思い出した。
「事実は小説よりも奇なり。」は、幻談都市に、迷い訪れたの詩人の言葉だと、云われている。
注意、諸説あり。
一時的に現実逃避をしたのは。折りたたみ財布に入っている、預かった軍資金では足りず。俺の折りたたみ財布の中に入っている、俺の! 万札を出すことになったから。
「三万九千二百、えん、ね」
「社長から二万円、しか、受け取っていないんですけど。僕」
「ぁー、二十年前の煙草価格で、また、計算してるね。社長さん」
長生きし過ぎるのも善し悪し、だ。
「四万円、で、お願いします」
「はい。ありがとう、ね」
このご時世では未成年者に対しての煙草や酒類などの販売が厳しくなっている。俺が生まれてくる数十年前なら自動販売機で手軽に両方とも購入できたらしい。現在では、煙草は成人識別ICカードが必要になり。酒類販売停止、または、煙草の自動販売機同様に成人識別機能が組み込まれた販売機なら設置可。という、自動販売機大国ならではの発想である。
――その機能は、体面上、機能している。
だ、け、ど。
対面式販売ではタッチパネル式の年齢確認で、成人であるとボタンを押すと、購入できる世の中である。
世の中は歪んで構成されている。
ヘビーユーザーからするとカートンやケースで購入できる、対面式の方が利便性は高いから。
念のため言っておくが、俺は未成年なので煙草も酒も
ビニール袋も有料化されているので、俺は百均で購入した煙草専用エコバッグに、七カート、入れた。
それじゃーぁー。向かうことにしよう、アルバイト先である。幻談都市、最深部――
「社長。煙草、買ってきましたよーぉー」
「ありがとう。お釣りは、お
できる女、スマイルを返してくるが、お金を返してほしい。
「社長から預かった
「はーぁーあー?」
できる女、凄み
「じゅ、じゅなんちゃら法の影響で、すごく煙草の値段が――」
「おのれおのれ、憎き禁煙信者共、が! 毎度、毎度、喫煙者を目の敵にしやがって! どれだけの税金を喫煙者が国に納めているのか、知らないのか? アイツら、は!
「
「殺そう、そうだ、殺そう。禁煙信者だけ、狙って、一日、千人ずつ」
できる女、云っていることを本当に出来ちゃうから、なぁー。自分の手で殺してくれるなら、いいけど。
この話の流れ、は――。
「
――ですよ、ね。
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神神の微笑。幻談都市 八五三(はちごさん) @futatsume358
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