第25話 登録
冒険者ギルドに行った俺達。
ここで、冒険者登録をすることで、依頼を貰え、それを達成したら金がもらえるというシステムらしい。
依頼を取るだけなら、一人が登録しておけばそれでいいのだが、登録したものは冒険者ギルドの二階にある宿に安く泊まる事ができるというメリットがあるので、俺とレーニャが冒険者登録する事に。
メクが登録しない理由は、ステータスを登録するさいに調べられるため、その時、はじかれる可能性が高いからだ。
ただ、メクは人間扱いではなく、ペット扱いみたいにすれば、格安で泊まれるらしいので、問題はない。
それで、俺達は冒険者ギルド内に入り、受付の男に冒険者登録をしたいと告げた。
「登録をしたいなら、最初にステータスを見せな」
と言われた。いきなり見せなきゃならんのか。
「じゃあ、アタシから見せるにゃー」
とレーニャからステータスを見せる。
名前 レーニャ
年齢 15
レベル 30/55
HP 103
MP 30
攻撃力 46
防御力 34
速さ 58
スキルポイント 12
スキル【
耐性 【毒耐性Lv1】
そのステータスを見た受付の男は、
「へー。嬢ちゃんかなり強いじゃねーか。これなら合格だ」
「やったにゃー」
良かった、合格したみたいだ。
続いて俺だ。ステータスを受付の男に見せた。
「な、何だこのステータスは!?」
受付が俺のステータスを見て驚いている。ちなみに今の俺のステータスは、
名前 テツヤ・タカハシ
年齢 25
レベル 1/1
HP 249/249
MP 92/92
攻撃力 92
防御力 144
速さ 90
スキルポイント 6
スキル【死体吸収】【鑑定Lv2】【
耐性 【毒耐性Lv2】【雷耐性Lv1】【炎耐性Lv3】
となっている。
「レベル1……だよな……なんだこの馬鹿げたステータスは。レベル60くらいのやつに匹敵する強さだ。しかもそう簡単に獲得不可能なレアなスキルを大量に持ってやがる……」
顔を青くしながら俺のステータスを見ている。
「どうだ? 合格か?」
「……あんた本当にレベル1なのか? 何らかの方法を使ってレベルやステータスを偽装したりしてないよな?」
と疑うような目で見てくる。
「してない。ていうか偽装できる方法なんてあるのか?」
「……いや、俺が聞く限りでは聞いた事ないが、あんただけが使える何かがあるかもしれん」
「そんなもんないよ」
「本当か?」
その後、色々疑われ、結構無駄に時間がかかるが、
「分かった……登録してやろう」
と受付の男は折れて、俺を冒険者に登録するといった。
「冒険者の証となるメダルだ。これを持っていないと、自分が冒険者であると証明できない。大事に持っておくんだな」
そう言って、俺とレーニャに模様が刻まれた銅のメダルを渡してきた。
「登録したてのお前らはブロンズランクだ。依頼をこなせばすぐ上のランクに上がる。お前らならすぐ上がるだろう」
俺とレーニャはメダルを受け取る。
「さっそく依頼を受けるか?」
「いや、今日はもう泊まって仕事は明日からにしたいんだが、このギルドの宿を借りられないか?」
「部屋は空いている。案内しよう」
冒険者になり、今日はギルド二階の宿に泊まる事になった。
本格的に仕事をするのは、明日からだな。
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