六日目・昼~十二日目・夜
日の出と同時に出立、山岳地帯へと進入。
ここは主・アラクルーデルハンターが率いる蛮族集団の縄張りであり、山の上で飛び回る彼らの姿が確認できるかもしれない。
襲われることなく抜けられるといいが───などと言っていたら、いきなり小部隊と遭遇してしまった。6点食らっただけで済んだが、先が思いやられる。
夜になる。隣の3のマスに集落があるようなので、そこを目指すことに。
到着すると、ノマリという部族の者と遭遇した。薬を売ってくれるようだが、あいにく金が無い。言い伝えが気になるので、宴にだけ参加させてもらう……と思ったが、達成値が1足りず酔いつぶれた。エルシオンさんはお酒に弱い。
そのままの足で、集落へと向かう。蛮族の襲撃から守ってくれる冒険者を探している、とのことなので、明日はそれをこなすことにして、今日の所は宿屋で就寝。
翌日。自身は移動できず、主の移動───遭遇してしまった。最悪の展開である。
逃走できないが、もちろん勝ち目も無いため、『ここで迂闊にクエストを受けると詰む可能性があるので気をつけましょう』とメモを残して、昨日の夜に時間を戻す。今度はクエスト2だけを受けて就寝、朝を迎える。
エルは5のマスへ、主は今度は1のマスに移動。無事にやり過ごせた。
イベントも特に起きなかったので、そのままドーム遺跡の調査に移る。扉を無事に発見し、続いて罠の発見と解除。ちなみにこの一連の流れの間に、【フェアリーウィッシュ】を六回ほど使用している。探索パートで雑に強いのもフェアテの利点。
扉の先にあったパスワードをちゃちゃっと解いて封印を解除、これで2のマスに入れるようになった。そういえばそこに魔域があるとか言われた気がするが、そこまでの余裕は無いので一旦放置。
そして夜。このままトゥルヒダールに向かってもいいかな?と思ったが、先程のドーム遺跡調査の報告をすれば報酬と★を獲得できるので、一度集落へ引き返すことに。道中で再び蛮族の小部隊を撃破して、追加の★を回収。クエスト報告と合わせてこれで★は8個、余らせている経験点があるのを考えると、結構な量の成長になりそうだ。
八日目の朝。今度こそトゥルヒダールを目指して集落を出る……が、5のマスで主と遭遇・撤収。次のイベント表で主が移動して、また遭遇。ストーカーかよ。
一度目は先制に成功するも逃走に失敗、14点受けて、二度目は指輪を割って無理やり先制奪取、逃走はやはり失敗の13点。強すぎるこいつ。
ぼろぼろの体を【ヒールウォーター】がぶ飲みで癒やし、一度野営。夜になったところで、ようやくトゥルヒダールに到着した。
◇ ◇ ◇
ギルドに書簡を届けて、クエスト目標を達成。そして成長処理の時間に。
街への到着ボーナスを入れて★が13個、魔物撃破分が120点で計2720点。ちなみに、ここまで自動失敗は一度も無かった模様。割と運がいいようだ。
能力成長は知力を選んで、次に技能の成長。フェンサーを5にして、戦闘特技の《防具習熟A/非金属鎧》を習得。〈アラミドコート〉を着たことで、回避が更に+1され、安定性と〈ブレードスカート〉の発動率が上がった。
余った経験点で、予定通りソーサラーを1習得し、魔法文明語の読み書きと【ライト】を覚える。行使のために〈ヘビーマレット〉を発動体加工するのも忘れない。これでフィルイックのクエストを帰り道に消化できるようになり、ついでに油が要らなくなった。
更に余った500点でアルケミスト技能も取って、魔動機文明語の読み書きと【ヴォーパルウェポン】を習得。元々着けていた〈ブラックベルト〉を売却して〈多機能ブラックベルト〉に買い替え、そこに〈アルケミーキット〉を装着、赤のカードを何枚か入れておく。だいぶ装備が充実してきた。
成長が終わった所で、クエストの確認。……どうやら地域クエストが無いご様子。シケてやがる。
代わりに、ハルーラ神殿から聖印を回収してきて欲しい、とお願いされた。一度クルツホルムに戻ることを考えると、そのまま平原に向かうのは丁度良さそうだ。
一通り街での確認作業を終えたので、いよいよロープウェイに乗ってエルヤビビを目指す。運賃は1000ガメル……あれ。所持金1995ガメルしかないけど、これ帰ってこられなくない??
……まあいいや、あっちでどうにか工面しよう。そう思いながらロープウェイに乗り込み、2日ほど揺られることになった。
◇ ◇ ◇
十日目の夜、ついに目的地のエルヤビビに到着。しかし、賑やかだったあの頃の姿は見る影もなく、大侵蝕を恐れた人々は、遠くへ逃げる準備をしていた。
まあ無理もないか、と思う一方で、このまま故郷が地図から消えてしまうのを黙って見過ごすくらいならば、わたしはそもそもこの地へ戻ってきていないだろう───みたいな理由で奮起して、魔神殲滅作戦に参加することを決意。ようやく本編開始である。
新たな目標ができたところで、クエストの報告・確認。クルツホルムからの書簡を届けて、これでクルツホルムのクエスト4つをコンプリート。
そしてオクスシルダとクルツホルムへの書簡を受け取る。立地的に、ここを訪れる機会は少なさそうだが……報告できるんだろうか、これ。
あとひとつ、道具箱とやらの回収任務を承る。これに至ってはそもそも達成がいつになるかも分からないが、報酬が良さげなので忘れないでおこう。
さて、諸々の作業が終わったので、クルツホルムへ帰還───と言いたかったが、金が無い。仕方がないので、クエスト用にとっておいたモヴキラくんの〈悪魔の血〉を売り、帰りの運賃を確保。さらばエルヤビビ、温泉はロールプレイ的には大変良さそうなので本番では入らせてもらうぞ。
そうして往復し、十二日目の夜にトゥルヒダールに再到着。
山岳と森林の魔域を攻略しつつ、クルツホルムへ戻ることを目指す。覚えたての【ライト】で照らされながら、街を後にした───といったところで中断。次回、山岳地帯の復路から。
─────────────────────────────────────
アラクルーデルハンター、あまりにも強すぎる。こんなんレベル4のPCにぶつけてくるとか正気か??
パーティプレイであれば、どうにかバフデバフを盛りまくれば倒せなくはなさそうだが……ソロの今回はどうやって切り抜けたものか。
本番の際もそれなりに頭を悩ませることになりそうな区画である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます