一日目・夜~五日目・夜

 街を飛び出し、日が沈む頃、東に広がっていた森林地帯に足を踏み入れた。

 魔域で消耗したMPがそのままだったことに今更気づいたが、まぁ《魔力撃》と〈ブレードスカート〉があればなんとかなるだろう、ということで気にせず続行。どうせ道中で野営をすることになり、その際に回復できる。


 ◇ ◇ ◇


 ここは遠い昔に滅んだ王国の跡地であり、その国民の怨念が呪いとなって森に蔓延っている様子。もとより長居をするつもりは無いが、さっさと抜けたいところ。

 まずは、依頼も受けてきたことだし学者に飯を届けにいこう、ということで2のマスに進む。寝ないと疲労度が溜まるらしいが、まだ問題無いと判断。

 主の移動、6でセーフ。学者を探しに遺跡の近くへと向かう。

 探索判定に成功して、石碑を発見。……が、魔法文明語、読めず。★1つの入手機会を逃した。【ライト】があれば油を節約できるし、そのうちソーサラーを1だけ取ろう、と決意。

 そうして石碑を睨みつけていると、学者・フィルイックと遭遇。なんかいろいろ教えてくれたついでにおつかいを頼まれたが、魔法文明語、話せず。クエストだけ受領し、解決はまたの機会とする。別れ際に食料を渡して、昨日受けたクエストをとりあえず達成。

 これ以上不眠で活動し続けるのは流石に厳しいので、ここで野営を行って疲労を解消しようと判断。無事に三日目の朝を迎える。

 日中の間に、フィルイックが教えてくれた小舟の隠し場所へ向かって探索。発見できたので、明日はこれで川を渡ろう。疲労度がもう1点残っていたので、更にもうひと休みしておく。


 主と遭遇することはなく、四日目の朝になった。予定通り船を使って、3のマスへ移動。狼の群れに襲われたのでやむなく応戦。一撃で倒せず9点貰ったが、すぐ隣に街があるので問題ないだろう。

 何もせずに過ごすのも勿体無いので、ついでに周辺の探索を行うと、フィルイックが言っていた石造りの塔とやらが見つかった。中には緑色の宝珠と、風の妖精・シルフの姿がある。「近づいてきたら怒るやで」とのこと。

 そういえばフェアテだから妖精語話せるな、と思ったが、説得には応じてくれないそうなので大人しく撤収。そもそも魔法文明語を覚えていないので、今のところ彼女を退ける理由もない。

 日が沈んで、パルアケへの移動を選択。結局一度も主と遭遇しなかったが、実際に戦うことになったら勝てる相手だろうか、と今更データを確認。……うーん、厳しそう。フェンサーを6くらいまで上げて、適当なお助けフェローを一人連れてくればなんとかなりそうか。

 魔域攻略やフィルイックのクエストのために戻ってきた時に、ついでに倒す準備をしておこう。まずは簡単なお使いで経験点を稼がなくては。


 ◇ ◇ ◇


 五日目の朝、パルアケに到着。夜通し歩いてきたので疲労がまた溜まっているが、日中は情報収集やクエストの確認を行うことに。

 まずはギルドに赴いて、クルツホルムからの書簡を届ける。そしてイーサミエ宛ての書簡を入手。……西かぁ。鉄道開通作業のついでに寄る機会があるだろうか。

 そしてもう一つ、行方不明の少女を探して欲しいという依頼。手がかりは特に無さそうだが、とりあえず受けるだけ受ける。どこかで会えれば良いが。


 情報収集、の前にワールドマップを確認。目的地のエルヤビビに向かうには、荒野→凍原と抜けていくか、山岳地帯の向こうにあるトゥルヒダールからロープウェイを使っていくか、のどちらかのようだ。

 トゥルヒダール宛ての書簡も受け取っているので、後者を選択。情報収集も山岳に合わせる。……ここの主は森林の比ではなさそうだ。遭遇しないことを祈ろう。

 魔域の位置や坑道に関する情報も得たが、トゥルヒダールに向かうにあたって必要ではないので一旦忘れる。鉱毒に気をつけておこう、ぐらいか。


 夜になったので宿屋でチェックイン、買い物も特に無いのでそのまま就寝。というか金が無い。エルヤビビに着いたら、クエスト報告のために一度来た道を戻ったほうが良さそうだ。

 ひとまずは、山岳へ向かうとしよう───といったところで中断。次回、山岳地帯の攻略から。



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イベント戦闘を何度かやって分かったが、必中攻撃が飛んでくる関係で、防護を捨てた回避型ビルドはなかなか辛い。本番の際も、光契約のフェアテかプリーストを入れることにしよう。

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