10章.久遠の空を目指すもの達へ

九章までのおさらい


多くの登場人物が再登場する十章の前に、最後のあらすじとキャラクター紹介を。

必要のない方は飛ばしてください。


長く続いた物語のおさらい用です。

記憶を刺激する目的なので、詳しい説明はありません。



◆◆◆◆◆



――一章.挑戦の始まり――


「異世界に迷い込んだカナミは、『元の世界』で待つ病弱な妹ヒタキの待つ家へ帰るために、『最深部』に辿りつけば何でも願いが叶うという迷宮に挑戦する。酒場で出会った剣士ディアブロ・シスと共に、迷宮5層まで辿りつく。だが、そこで10層ボス『火の理を盗むもの』アルティと20層ボス『闇の理を盗むもの』ティーダと遭遇してしてしまう。戦いの末にティーダを倒したものの、ディアは右腕を失ってしまう――」



【名前】相川渦波(キリスト・ユーラシア)(アイカワカナミ・キリスト・ユーラシア・ヴァルトフーズヤーズ・フォン・ウォーカー)

【役割】主人公


【名前】ラスティアラ・フーズヤーズ

【役割】メインヒロイン

・『たった一人の運命の人』

・魔石はカナミの『持ち物』の中へ


【名前】相川陽滝 

【役割】迷宮100層のボス『水の理を盗むもの』

・妹

・魔石はティアラと共にカナミへ


【名前】ディア・アレイス(ディアブロ・シス)

【役割】一章ヒロイン

・金髪俺っ娘剣士(使徒シスの力のおかげで、強力な神聖魔法使い)


【名前】マリア・ウォーカー(マリア・ディストラス)

【役割】二章ヒロイン

・元奴隷の黒髪黒目の女の子(『火の理を盗むもの』アルティの力のおかげで、強力な火炎魔法使い)


【名前】ティーダ・ランズ

【役割】迷宮20層のボス『闇の理を盗むもの』

・『御旗の三騎士』であり、ファニア領出身の決闘代理人

・魔石はパリンクロンからカナミへ


【名前】マリア・ディストラス(アルティ)

【役割】迷宮10層のボス『火の理を盗むもの』

・ファニア領出身の千里眼の巫女 

・魔石はマリアからカナミへ


【名前】リィン

【役割】ヴァルトの酒場の看板娘

・一章のバイト中に色々と教えてくれた優しいお姉さん


【名前】店長

【役割】ヴァルトの酒場の店長

・頼りになる店長(元は冒険者で、レベルが高い)


【名前】クロウ 

【役割】ヴァルトの酒場によくいる戦士

・一章でカナミに迷宮のことを色々教えてくれた頼れるお兄さん


【名前】アルケン

【役割】ディアをからかってた探索者

・一章でカナミとモンスター狩り競争をしたけれど、敗北してヴァルトから出て行った探索者



◆◆◆◆◆



――二章.聖誕祭の終わりに――


「右腕を失ったディアの療養中、カナミは単独での迷宮攻略を始める。途中、エルトラリュー学院試験中だったフランリューレ・ヘルヴィルシャイン一行と出会い、10層まで辿りつく。その10層でアルティと再遭遇して、「恋を成就させる」という約束で協力関係を結ぶ」

「カナミは貯まった資金で、家と協力者を買おうと考える。市場でパリンクロン・レガシィと出会い、奴隷マリアの競売を助けられてしまう。さらに正体不明の少女ラスティアラ・フーズヤーズが仲間に加わり、順調に迷宮攻略は進んでいると思われた。しかし、連合国『聖誕祭』の日が近づいたところで、『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ』であるハイン・ヘルヴィルシャインに襲われてしまう」

「ラスティアラが祭りの儀式で死ぬことを知ったカナミは、連合国最大の国フーズヤーズの大聖堂に乗り込む。ハインとパリンクロンの協力を得て、他の『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ』たちを打ち倒し、見事ラスティアラを救った。しかし、逃げた先の家で待っていたアルティとマリアの二人に襲われる」

「聖誕祭の終わりに、パリンクロンは勝利した。アルティは消滅し、ハインは死亡し、カナミとマリアは捕縛・洗脳され、ラスティアラとディアとセラ・レイディアントは逃亡生活を余儀なくされる――」



【名前】パリンクロン・レガシィ

【役割】敵(元『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ』)

・千年前の再現をしようとしたが、カナミたちに止められて、『世界奉還陣』に呑み込まれてしまった


【名前】スノウ・ウォーカー

【役割】三章ヒロイン

・竜人(最近は『南連盟』総大将代理を務めたりと、とても成長中)


【名前】ライナー・ヘルヴィルシャイン

【役割】主人公の騎士

・大貴族の養子だが、自己評価が低い卑屈な少年(だったが、いまは前向き) 


【名前】フランリューレ・ヘルヴィルシャイン 

【役割】貴族で探索者でお嬢様(現『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ』)

・ですわ口調のカナミに惚れちゃった子

・貴重な金髪ツインテ


【名前】エルナ

【役割】ヘルヴィルシャイン姉弟の友人

・エルトラリュー学院学生の猫娘(とうとう出番はありませんでした! すみません!)


【名前】ペルシオナ・クエイガー

【役割】『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ』総長(に復職した)

・ケンタウロス(ブラックペガサス)の『魔人返り』 

・黒の全身鎧と高身長と低い声のせいで男と思われがちの総長さん


【名前】モネ・ヴィンチ

【役割】『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ』副総長

・苦労性のお父さん的な騎士の副総長さん

・カナミには魔法に特化した騎士と思われている。《次元の冬ディ・ウィンター》で、あっさりとやられた


【名前】ハイン・ヘルヴィルシャイン

【役割】『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ

・理想の騎士さんだったけど、実は夢見がちで乙女回路全開な人

・ラスティアラとカナミを幸せにすることに命を懸けて、死亡

・その死体は、友人であるパリンクロンの手に


【名前】ラグネ・カイクヲラ

【役割】自称『星の理を盗むもの』(『月の理を盗むもの』)

    元『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ』総長

・『魔力物質化』のできる「っす」口調の騎士

・カナミを殺したあと、カナミに殺されて死亡

・魔石はカナミへ


【名前】セラ・レイディアント

【役割】『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ

・可愛い女の子が好きな青い狼の獣人

・潔癖症で、最終的にカナミに仕える騎士になったが……


【名前】ホープス・ジョークル

【役割】『天上の七騎士セレスティアル・ナイツ

・飄々として人生楽しんでるおっさん(けど、とても頼りになる騎士)

・カナミには決闘で一方的に負けた


【名前】フェーデルト・シャルソワス

【役割】『元老院』兼レヴァン教枢機司教

・カナミの配下その1

・ずっとカナミと敵対していたが、いまはカナミと『契約』している

・ティアラ再誕の儀式にいた男で、フーズヤーズの偉い貴族様でレヴァン教の神官様

・手段を選ばないが、国のことを思っている立派な人


【名前】レキ・アーヴァンス

【役割】『元老院』

・ティアラ再誕の儀式にいた若い女性(口調がお婆さんっぽい)

・パリンクロンとラグネの保護者だったが、ラグネに殺されて死亡



◆◆◆◆◆



――三章.報われない君が為に――


「洗脳されたカナミは、パリンクロンの指示でラウラヴィア国のギルド『エピックシーカー』ギルドマスターとなる。洗脳されたマリアの目を治療するために働くカナミは、30層ボス『地の理を盗むもの』ローウェン・アレイスと千年前の『死神』リーパーと出会う。そして、ギルドのサブマスターであるスノウ・ウォーカーと共に、「名誉と栄光が欲しい」と願うローウェンと交流を深めていく。徐々に英雄へ近づいていくカナミだが、自らの記憶を疑い始めていた」

「『舞闘大会』が始まり、かつての仲間であるラスティアラ・ディアと協力して、カナミは順調に勝ち上がっていく。四回戦、カナミを英雄に仕立て上げたいスノウを、ラスティアラとディアが打ち破る。準決勝、ラスティアラの負傷と敗退を犠牲にして、カナミの記憶は戻る。その裏でリーパーがマリアを誘拐していたが、新たに加わった仲間スノウと共に奪還する。決勝戦、カナミとリーパーの二人でローウェンを打ち破り、『未練』は果たされる――」



【名前】ローウェン・アレイス

【役割】迷宮30層のボス『地の理を盗むもの』

・『御旗の三騎士』であり、アレイス家三代目当主

・魔石はアレイス家の宝剣と一体化して、カナミへ


【名前】グリム・リム・リーパー

【役割】魔法生命体

・『終譚祭』の審判役

・純真で常識人な最年少の褐色死神

・『繋がり』という能力で人生経験をチートで重ねている


【名前】グレン・ウォーカー 

【役割】最強の英雄

・ビーの『魔人返り』

・現在は心臓を失い、『魔人化』を解けば死ぬ状態

・スノウのお兄ちゃんで元『最強』の探索者


【名前】エルミラード・シッダルク

【役割】貴族

・リヴェルレオの『魔人返り』

・典型的な貴族でライバルキャラ(一時期は、『素直』に英雄症候群だった)

・完璧主義のリーダーでギルド『スプリーム』のマスター


【名前】フェンリル・アレイス

【役割】元剣聖

・元剣聖のお爺ちゃん(ディアに宝剣あげた人)

・ローウェンに敗北したが、認められもした 

・カナミとディアの味方をしてくれる人


【名前】ヴォルザーク

【役割】エピックシーカーの頼れる男(現エピックシーカーサブマスター)

・元は剣闘奴隷だが、いまは頼れるサブマスター

・巨漢で傷だらけで大剣使いで、大雑把で見られがちだが思慮深く、思いやりのあるできた人間


【名前】テイリ・リンカー

【役割】エピックシーカーの魔法使いのお姉さん(現エピックシーカーサブマスター)

・スノウとカナミをくっつけようとしてる人 

・いいとこのお嬢さんで前々代『最強』の妹


【名前】レイル・センクス

【役割】エピックシーカーサブマスター

・パリンクロンの友人


【名前】アリバーズ・リヴァース

【役割】エピックシーカーの鍛冶師

・大事故で探索者を引退した鍛冶師で、片目は潰れ、両耳が削げ、火傷痕が一杯なので長髪で顔を隠している 

・のめりこむと暴走する英雄大好きで過剰装飾大好き(スノウファンクラブだったが、ティティーの隠れファンにもなった)


【名前】セリ

【役割】エピックシーカーのちびっこ剣士

・声がうるさい子で、出番があんまりない(書籍だと名前がなくなってしまいました。すみません)


【名前】アニエス

【役割】ミーハーな学院生

・カナミに『舞闘大会』の試合で負けて、出番は終了(書籍特典の学院編だと、なぜかヒロインに――と思いましたが、結局ヒロインになれませんでした。悪友ポジションですね。学院編ヒロインレースは、カラミア様の勝利で完結です)(あとIFルートだと生贄なアニエス)



◆◆◆◆◆



――四章.私と貴方がここにいる証明――


「裏切ったパリンクロンを、カナミ一行は船で追いかける。途中でハイリ・ワイスプローペを名乗る『魔石人間ジュエルクルス』と出会いつつ、『本土』に辿りつく。その港町コルクには、40層ボス『木の理を盗むもの』アイドを仲間にしたシア・レガシィのパーティーが待ち受けていた。アイドとの戦い(回復魔法)によって、カナミとディアとラスティアラの三人は、千年前から連なる記憶が修復される。結果、ディアの中にいた千年前の使徒シスが蘇り、パリンクロンとの合流を許してしまう」

「『本土』中央にある砦で、パリンクロンとの決戦が行われる。しかし、敵の用意していた『世界奉還陣』によって、アイドと使徒シス(ディア)には逃げられ、ラスティアラ・スノウ・セラ・リーパーは戦闘不能となり、カナミとマリアだけとなってしまう。パリンクロンの甘言に屈しかけるカナミだが、マリアの叱咤を受けて、さらにハイリとライナー・ヘルヴィルシャインの増援によって、宿敵を打ち破る。しかし、ハイリは消滅して、カナミの身体から分離した妹ヒタキはアイドにさらわれてしまい、カナミとライナーの二人は『世界奉還陣』に呑み込まれてしまった――」



【名前】アイド

【役割】迷宮40層のボス『木の理を盗むもの』

・千年前のヴィアイシア国宰相

・魔石はティティーと共に、スノウからカナミへ


【名前】始祖カナミ

【役割】千年前の主人公

・千年前の相川渦波を指して、よく『始祖カナミ』と呼称しています


【名前】使徒シス

【役割】魔法生命体 使徒

・カナミの配下その2

・ディアの中にいた千年前の敵だが、いまはみんなの味方になろうとしている

・真の意味で、世界平和を願っている


【名前】使徒レガシィ

【役割】使徒 

・パリンクロンの中にいた千年前の敵

・千年前に暗躍した末、ロミス・ネイシャと共にレガシィ家などを作ったあと、カナミを裏切って迷宮に呑み込まれた


【名前】使徒ディプラクラ

【役割】使徒

・カナミの配下その3 

・ずっと世界樹に封印されていたが、セルドラに助けられて脱出し、その後はカナミの指示で行動している


【名前】ティアラ・フーズヤーズ

【役割】聖人

・全てを捨てて、陽滝と共に消滅

・魔石はヒタキと共にカナミへ


【名前】ハイリ・ワイスプローペ

【役割】サブヒロイン

・銀の余命短し『魔石人間ジュエルクルス』 

・カナミ、パリンクロン、ライナーの傍で死亡


【名前】シア・レガシィ

【役割】パリンクロンの姪

・才能なしリーダーだが、明るい元気な子 

・現在、カナミと敵対するパーティーのリーダー


【名前】ルージュ

【役割】『ラウラヴィア国宰相代理』兼『北連盟代表』兼『南北連合代表』

・赤の余命短し『魔石人間ジュエルクルス

・アイドを看取り、遺志を継いでラウラヴィア復興に尽力中


【名前】ノワール

【役割】敵

・黒の余命短し『魔石人間ジュエルクルス

・負けっぱなしの末に、ティアラに見初められて、とうとう心は折れたはずだが……



◆◆◆◆◆



――五章.庭師と名無しの物語――


「『世界奉還陣』に呑み込まれたカナミとライナーは、迷宮の66層裏にある『千年前のヴィアイシア国を再現した空間』で目を覚ます。そこで出会うのは50層ボス『風の理を盗むもの』ロード・ティティーだが、良好な関係を築きつつ地上を目指す。途中で60層ボス『光の理を盗むもの』ノスフィーと遭遇した結果、ティティーが錯乱してしまい、戦いとなってしまう。しかし、カナミは魔法でティティーを説得して、ノスフィーを追い払うことに成功する――」



【名前】ロード・ティティー

【役割】迷宮50層のボス『風の理を盗むもの』

・千年前のヴィアイシア国王 

・魔石はアイドと共に、スノウからカナミへ


【名前】ノスフィー・フーズヤーズ

【役割】迷宮60層のボス『光の理を盗むもの』

・千年前の『光の御旗』 

・魔石はカナミへ


【名前】レイナンド・ヴォルス

【役割】鍛冶師で将軍

・元ティティーの配下で将軍

・カナミに神鉄鍛冶を教えてくれたお父さんで、とても頼れた


【名前】エリザベス・ヴォルス

【役割】昔の部下

・千年前の始祖カナミの部下で、王の護衛騎士だった


【名前】セルドラ

【役割】迷宮80層のボス『無の理を盗むもの』

・カナミの配下その4

・千年前の『北連盟』大将軍

・カナミに『試練』を乗り越えられて、『未練』を果たしたはずだが……

・カナミと『契約』したことで、『呪い』が変質し始めている



◆◆◆◆◆



――六章.唯二人の家族――


「地上に戻ったカナミ・ライナー・ティティーだが、一年の時が過ぎたことで連合国は一変していた。かつての仲間であるラスティアラと再会して、カナミは「好きだ」と告白するがフラれてしまう。妹ヒタキをさらったアイドを追いかけて、カナミ・ティティーは『本土』に向かい、途中でスノウと再会しつつ、『第二迷宮』のあるダリルという街でアイドの仲間であるルージュ・ノワールと遭遇する」

「ルージュの案内で、ヴィアイシア国王都に辿りつき、カナミとアイドの決闘が始まる。ティティーとスノウは使徒シスに操られる妹ヒタキと戦い、劣勢となる。だが、ルージュの説得によって覚醒したアイドがティティーと共闘して、逆転する」

「アイドとティティーは故郷に還り、消滅した。カナミは妹ヒタキを奪還した。その後のヴィアイシア国の運営は、ルージュと『吸血種』クウネルが継いで、カナミ一行は『眠り続ける病のヒタキ』を治療する手段を探して、『本土』の南にある『大聖都』を目指すことになるのだが――」



【名前】クウネル・クロニクル・シュルス・レギア・イングリッド

【役割】最後の『吸血種』

・カナミの配下その5

・イングリッド商会のトップであり、『レギア国名誉欠番姫』様

・カナミと『契約』して、『元老院』代表として暗躍している


【名前】クロエ・シッダルク

【役割】元副指令代理

・シッダルク家の有望株だが、スノウの虜になってしまった補佐官



◆◆◆◆◆



――七の一章.愛の告白――


「カナミがアイドと決着をつける一方で、ライナーはラスティアラと協力して、一年前に失敗した聖人ティアラの『再誕』の儀式を、再度行おうとしていた。最後の『ティアラ様の血』を所持していたエミリーの協力を得て、儀式は(裏で取引しているライナーと聖人ティアラにとって)順調に進んでいた。だが、エミリーの裏切りによって、儀式は失敗する。ラスティアラは聖人ティアラを蘇らせようと躍起になるが、ライナーは聖人ティアラを見捨ててでも主を守ろうとする」

「ライナーと聖人ティアラは協力して、裏切ったエミリーたちやラスティアラを打ち破った。だが、直後にカナミが合流してしまう。聖人ティアラによる説得で、カナミとラスティアラを納得させたあと、『再誕』の儀式は力と記憶の継承のみ行われる。その後、カナミとラスティアラは『告白』し合って、物語はハッピーエンドを迎えた――」



【名前】アル・クインタス

【役割】迷宮探索の後輩

・元戦争奴隷の新人探索者で、カナミとライナーに憧れている


【名前】エミリー

【役割】迷宮探索者の後輩

・『魔石人間ジュエルクルス』の新人探索者で、アルが大好き



◆◆◆◆◆



――七の二章.命の値打ち――


「妹を取り戻し、ラスティアラと結ばれたカナミは、『大聖都』の地下街に到着する。そこでマリア・リーパーの二人と再会するが、なぜか敵であるノスフィーは既に拘束されていた。妹ヒタキを目覚めさせるために、カナミはフーズヤーズ城地下にある世界樹に向かう。だが、70層ボス『血の理を盗むもの』ファフナーが洗脳されて、門番となっていた」

「ファフナーと引き分けた後、カナミはラグネ・カイクヲラと共に『元老院』と協力関係を結ぶ。さらに『闇の理を盗むもの』の魔石を持つシア・レガシィが待機する屋敷に訪問するが、敵となったエルミラード・シッダルクとペルシオナ・クエイガーとノワールが先んじていた。その戦いの末に、拘束されたノスフィーを救出したグレン・ウォーカーが現れて、仲間たちのいる地下街に火の手が上がる」

「カナミは仲間たちの救出に戻るが、ラスティアラは単独でマリア・ディア・スノウの説得に成功する。その夜、カナミは『過去視』によって、ノスフィーは助けるべき家族と確信した。さらに翌日、仲間たちと共にフーズヤーズ城を襲い、ノスフィーを説得することに成功しかける――が、あと少しのところでラグネに背後から刺され、カナミは死亡してしまう。ラグネは『元老院』も殺して、城の『頂上』に辿りつき、飛び降りた――」



【名前】ファフナー・ヘルヴィルシャイン

【役割】迷宮70層のボス『血の理を盗むもの』代行者

・『御旗の三騎士』であり、千年前に『第一魔障研究院』で案内してくれた少年

・ゴーストの『魔人』

・狂信者だったが、カナミの魔法によって自らの『未練』を果たす

・しかし、彼の信じる『経典』がカナミとの仲違いを起こし、新たな『未練』を生んだ



◆◆◆◆◆



――七の三章.愛よりも命よりも――


「ファフナーの支配権を得たラグネによって、カナミの仲間たちは地下街までの撤退を余儀なくされる。反撃の作戦を練る間、ラグネはカナミの過去を視ていた。翌日、ノスフィーは『大聖都』の全戦力を率いて、フーズヤーズ城を支配するラグネの下に向かう。結果、『頂上』にてノスフィーは『未練』を果たして消滅し、カナミは生き返る。カナミはラグネを殺したあと、まだ眠っているはずの妹ヒタキと再会する――」



【名前】ラグネの母

【役割】母

・家を失った令嬢だったが、カイクヲラ家に上手く取り入った

・娘であるラグネの扱いは余り良くなかった


【名前】カナミの父(相川進)

【役割】父

・日本を代表する俳優だったが、陽滝の策略によって逮捕された

・息子であるカナミの扱いは余り良くなかった


【名前】水瀬湖凪

【役割】相川兄妹の『理想』の幼馴染

・ですわ口調の近所に住むお嬢様

・しかし、その人格はカナミの魔法によって作られていた……?



◆◆◆◆◆



――八章.最終章――


「100層ボス『水の理を盗むもの』ヒタキによって、世界は凍り付いた。さらには兄カナミを自らと同じ領域に至らせるために、迷宮を最後まで攻略させようとする。しかし、兄カナミは千年前の姫ティアラによって、本当の記憶を取り戻し始めていた」

「千年前、『魔の毒』によって世界は滅びかけていた。だが、『世界の主』が使徒三人を遣わし、さらに異世界から『異邦人』二人を呼び、少しずつ希望が見え始める。その流離譚の始まりはフーズヤーズ国であり、その国の姫ティアラだった。ティアラは『異邦人』二人に憧れて、『冒険』の果てに必ずヒタキを救うと誓った。しかし、ヒタキの暗躍によって『世界奉還陣』が発動し、迷宮が生まれ、兄カナミは千年後に『召喚』されて、千年前に残される」

「ヒタキが世界の敵であると知った兄カナミは、『たった一人の運命の人』ラスティアラの人生を視て、その最期の願いを知り、妹と向き合う覚悟を決める。その後、兄カナミは敗北するが、魔法となったティアラによって、ヒタキへの『過去視』は成功する。ヒタキの『未練』は果たされて、ティアラと共に消滅する――」



【名前】ヘルミナ・ネイシャ

【役割】『血の理を盗むもの』

・『魔の毒』の病で苦しむ人々を救いたかった研究者(ファニア領の領主も一時的に務めていた)

・誰でも継承できる魔石となり、ファフナー・グレン・クウネルを経て、清掃員の下へ


【名前】ロミス・ネイシャ

【役割】ネイシャ家の当主であり、ファニア領の領主

・『理を盗むもの』たちを手中に収めて、人類の繁栄と平和を目論んだ敵

・カナミとティーダの二人に敗北したあとも復讐を試みるが、最終的には使徒レガシィと同盟を組み、未来に思いを託す


【名前】不明

【役割】『火の理を盗むもの』の実母 

・『火の理を盗むもの』の『忘却』に晒され続けて、大切な記憶を失う

・新しい家族を作り、幸せに寿命を迎えた


【名前】アルティ

【役割】『火の理を盗むもの』の巫女友達

・『火の理を盗むもの』のお隣に住んでいた親友だが、『魔人化』実験で死亡



◆◆◆◆◆



――九章.終わらない夢の続き――


「世界は救われた。平和になった世界で、カナミは復興に勤しむ。さらに仲間たちと交流を深めながら、『血陸』を生み出したファフナー討伐の計画を進めていく。しかし、その裏でカナミは、迷宮90層のボス元『次元の理を盗むもの』ノイ・エル・リーベルールと共に、本当の『計画』を進めていた」

「『血陸』に向かったカナミ一行は、途中で『血の人形』清掃員と出会い、救出予定だったグレンとも合流する。しかし、そのグレンの裏切りによって、使徒シスは魔石にされてしまい、カナミ一行はバラバラにされてしまう。カナミは清掃員と共に、ファフナーの説得を魔法で試みる。グレンは地上で80層ボス『無の理を盗むもの』セルドラと戦っていたが、クウネルの不意打ちによって敗北する。カナミはファフナー説得を更に進めるが、失敗して、逆に『過去視』されてしまう」

「二ヵ月前、凍り付いた世界が救われた直後。ティアラとヒタキが消滅したあとのカナミの精神は限界を迎え、ラスティアラしか見えない『狭窄』状態にあった。見かねたセルドラがカナミの弱音を引き出そうと『試練』を課すが、カナミの『狭窄』は悪化して、『たった一人の運命の人』であるラスティアラ以外視えなくなってしまう。カナミは邪魔するラスティアラの魂をラスティアラの為に『持ち物』へ封印して、ノイと共に『世界の主』となる『計画』を立て始める」

「そのカナミの真実を知ったファフナーは、グレンと共に逃亡。カナミ一行は『血陸』を消滅させた英雄たちとして、連合国に凱旋していく。カナミは迷宮に入り、その先で立ち塞がっていた『マリア』を打ち倒し、ついに『最深部』に到達する。カナミは『世界の主』をノイから引き継ぎ、異世界の全てに『紫の糸』を張り巡らし、大陸の祭りと歴史を儀式として、魔法そのものに至ろうとする――」



【名前】ノイ・エル・リーベルール

【役割】迷宮90層のボス元『次元の理を盗むもの』

・カナミの配下その6

・『次元の理を盗むもの』であり、現在は『世界の主』――だったが、全てをカナミに託して、ただの『翼人種』となった

・カナミに世界の維持を任せて、何もかもなかったことにして、安心したい


【名前】清掃員(ネイシャ)

【役割】『最下層』の清掃員

・カナミの配下その7

・カナミによって正気に戻された『血の人形』

・ファフナーの説得に失敗したあとも、カナミの配下のようだが……



 ◆◆◆◆◆



――10章.久遠の空を目指すもの達へ――


「かつて、異世界に迷い込んだ少年は見覚えのない暗い回廊で目を覚まし、魔物にも人間にも殺されかけた。その後、彼は元の世界に帰還する為、迷宮の『最深部』を目指すことにした。世界に優遇された全てを利用し、才能ある仲間たちと共に、少年は『最深部』に辿りついた。そして、『最深部』で「ラスティアラと一緒にいたい」と願った」

「0層ボス『次元の理を盗むもの』カナミは願いを叶えるために、ラグネと同じ『星の理を盗むもの』に至る。高次元の存在である魔法そのものとなり、『最深部の先』で待っているはずの・・・ラスティアラと再会するために」

「『終譚祭』が始まった。その裏で、カナミを救うために仲間たちは、それぞれの想いを持ち、動き出していた――」


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