なんとなく「斧」

 戦いで使用する斧は「戦斧せんぷ」「バトルアックス」とも呼ばれる物です。片手、もしくは両手を用いる重い一撃を振り降ろす武器ですね。あ、ちょっと斧は知識不足な所も多かったので今回はWikipediaからの抜粋もありますすみません。


 斧は薪木をとるなど日常生活に欠かせない物でしたから、武器にする発想は至極自然な物であった言われています。扱いに慣れた斧ならば剣や弓のような専門教育を受けずとも戦う事ができ、武器としても非常に優秀であったのです。重心が先端にあるため取り回しに癖がある反面、遠心力によって重い一撃を相手に叩き込める。硬い防具に刃を阻まれたとしてもその衝撃力は十分な打撃ダメージとなり、刃が厚く巨大で刀剣よりも耐久性があり、刃が傷もうとも差し障りがない。そして、刀剣に比べて製造コストが安かったためはば広く普及したそうです。


 力任せに斬るほか、衝撃で相手の態勢を崩す事ができます。

 突きに使用すると小さい盾を突き出すようになる為、剣や槍やこん棒などの攻撃を防ぎ、受け流す、鎌状になっている部分で相手の身体や武具を引っ掛け、柄で殴る、そして斧頭を足で蹴るなどで素早く振り回せます。


 戦闘以外でも、木を切り削り、ハンマー代わりに障害物などの作成や破壊を可能にする。または斧頭を持つと杖代わりに使えるなど、非常に広範な使い方があったようです。


 また、農民が持って居ても違和感がないため、仕込みや暗殺用として作られている物があったそうです。日常の道具から、より戦闘用に改良された戦斧は敵の鎧や盾も切断して身体を攻撃する為、力を一点に集中できるように刃が比較的丸く、中にはより頑丈な鎧や兜と頭蓋骨をも貫通しやすくする為に刃が狭い斧や刃が尖った斧、取り回しを良くする為に柄を長くしたもの、敵の首や手足、武器を引っ掛けやすいように髭の部分が長くなった斧、素早く振るえるように刃の幅を薄くするなど軽量化されている斧もありました。

 その代わりに斧は重心が先端にあるため、鈍重であるという弱点があります、外すと隙が大きく、刀剣より扱いづらい面もあったのです。

 10世紀以降の中世ヨーロッパにおいては鎧の発達もあり、メイスなどの打撃武器と共に騎士や兵士には剣より好まれた武器であり、刀剣や弓矢と違い、扱うのに技術を要さないという利点がありました。

 たいていの騎士は斧またはメイスを徒歩の場合はベルトに挿すか、騎馬の場合には鞍の前輪からぶら下げていたようです。


 後は「ハンドアックス」という小振りな片手斧を投擲するものがあります。アニメ「ゲッターロボ」のゲッター1の使うゲッタートマホークを投擲する「トマホークブーメラン」の影響力か、投げて手元に戻す作品が多くありますね。無双シーン等で一気に薙ぎ払ったり怪物の弱点を仕留める等のインパクトのある描写できますね。


 あと、斧類で有名なのは長柄武器ポールアームの「ポールアックス」ですね。槍のように長い柄を振り回し距離の開いた敵をなぎ倒す長所と間合いの内側に入られると敵への対処がしづらい短所のある武器です。「ハルバード」とも呼ばれます。

 まぁ、この短所は創作物では魔法で柄を「西遊記」の孫悟空が使う如意棒のように伸び縮みさせたり、僕の好きなゲーム「ブラッドボーン」のように戦斧と松明たいまつ等の棒状の物を合着させる事で補う事ができます。


 斧が付いた長柄武器であるポールアックスは見栄えもよく豪快な戦いも演出できるので女性キャラ等が初戦闘で使用するとギャップとそのキャラの力強さを表せて良いですね。

 でも、長すぎてどう動かしてよいかわからないという方はポールアックスの基本技である「屋根の構え」を使ってみましょう。


 屋根の構えとはまず先端を上にして構えます。ここから一気に振り降ろす攻撃です。比較的簡単に描写できるのでここから想像を膨らませていくとよいでしょう。


 同じポールアックスで屋根の構えで攻められ防御戦に持ち込む時は右足を踏み出し、柄尻を素早く持ち上げて受け止める。この時に敵の攻撃を押し返さず、斧部を前に出すように振るとと相手の態勢を崩し身体の向きを変えて背中への攻撃が可能になります。攻撃されれば相手は前に這いつくばるように倒れます。殺意がない場合は刃を真逆に振り降ろし相手を静圧する事ができます。


 ポールアックスの仕組みを理解すると首や足を引っ掛けるトリッキーな攻めが可能になるので主人公の仲間の武器に採用するのもありかなと思います。


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