第10話:ドライブの誘い

小説も中盤に入った。

少し力尽きていた時の事である。

広樹から電話があった。

『ドライブに行かないか?』との事だった。

私は気分転換したかったので「行く!」と一言言った。

ドライブは2日後だった。


前日の私のメールである。


『いよいよ明日だね(笑)

 いったいどこへ行くんだろうね。

 行く場所や日程は広樹に任せているから俺は知らないんだ。

 なんか知らなくてワクワクだよ(笑)

 と言う事で一句


『知る事の 出来ない旅に ワクワクさ』

 

 どうかな?(笑)

 私のワクワク感が出ていると思われる作品です。

 では、お返事待ってます。                           』


次の日、時は早朝の彼女からのメールである。


『フッフッフッ。

 私、どこ行くか知っているんだ。

 行く所は…小樽です。

 楽しみを奪ってごめんなさい。

 でも小樽を旅する想像の楽しみは出来るでしょ?

 そこで一句。


『夢奪い 新しい夢 与えます』


 って川柳ですね(笑)

 3人で楽しい旅になる事を祈っています。                    』


「小樽かー。」

私はつぶやいた。

小樽は行った事がない。

彼女は行った事があるのかな?

そんな事を考えていたら家のチャイムが鳴った。

広樹が来たようだ。

「オッス。」広樹が言った。

「オイッス。」俺が答えた。

「久しぶりだな。」

「楽しい旅になるよ。」広樹が言った。

そして彼女の家に行った。

広樹:すごい久しぶりだね。

いちご:だね。

私:ちょっとぶり。

いちご:そうだね。

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