第3話:彼女とのメール交換
浪人してから半月ほど過ぎた。
相変わらず勉強をほどほどに頑張っていた。
変わった事と言えば、一ヶ月ほど前にいちごさんのEメールアドレスを教えてもらった事ぐらいだ。
そのメール交換は変わっていた。
必ず1つ俳句か短歌、もしくは川柳を書いてそれについての説明を添えるといった具合だ。
それは週に一回ぐらいのペースで行われていた。
その当時の一つの私のメールである。
『やっほー、元気?
こっちは昨日、喫茶店に行ってきました。
初めて行く喫茶店でエスプレッソがすごく美味しかったです。
秋ですねー。その喫茶店に行く途中、木々の色付きがとても綺麗でした。
そこで一句
「木々の葉が 恋する季節 秋の日々」
木々の葉が恋をしていてそれで色付くのではといった考えの一句です。
風が涼しくなってきましたね。
お体に気をつけて頑張ってください。 』
といった感じの私の文だ。
で、彼女のそれの返事のメール。
『私は今ちょっと風邪気味です。
会社を休んでいて結構毎日暇です。
という事で一句。
『風邪ひいて 会社を休む 暇な日々』
解説はいりませんね(笑)
そちらもお体には気をつけて日々過ごしてください。 』
といった感じで週に一回ぐらい双方でメールを送っている。
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