【終章?】 あれ、日本から間もなく巨敵はいなくなるのでは?
「敵対する力」を個人的に研究し、主人公を取り巻くストーリーへと活かしていこうという本取り組み。
2010年を超えたあたりに気づいたのだ。
この10年間、主人公と巨敵のアップデート少なくない?!……ということに。
いや、俺が考えた最強になろうな陰キャには、いずれ俺たちの誰もが驚くようなリア充な巨敵が現れるのであって……というは多々あるのだろうし、そのうちのいくつもがコミカライズされアニメ化もされるのあろうが……それを、世界のヲタさん達は今後の注視してくれるのだろうか、と。あと、今後、中高年化が進行していく、コミケ世代の人々もね。
この1年のアニメを見ても、巨敵とかわけわからん敵がまだいて盛りあがっているの多くの原作が2015年より前に盛り上がった作と思われる(2010年代の作でも盛り上がってて巨敵が待ってそうなのは、ダンまち、転スラ、リゼロくらい?)。
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「お前はもう死んでいる」(ケンシロウ)
「長期的には我々はみな死んでいる」(ケインズ)
……ということで、20世紀生まれの先行世代のほとんどは、22世紀になる前にお亡くなりになるわけ。そして、並行して、賃金も物価も「安い国」日本に対する注目度も下がっている気がする(個人的にインド人の友人には、日本高いねーと言われることはまたたあるけれども)。
昨日が2022年版の投票締切だったらしい『このライトノベルがすごい!』。俺ガイルが殿堂入りした後、女子キャラトップに御坂美琴が復帰し、最近ようやくに沈静化してきたが、代わりのヒロインたちがどんな「敵対する力」と相対しているのかも日本人の多数派(二十歳以上の世代)は良く知らない気がする。
といっても、日本のラノベはもうダメって言いたいわけではなくて、逆に、正統派の「敵対する力」を押し出すことができれば、出版・メディアミックス界隈に改めて貢献できるわけで、みんな頑張ろうねという次第。
僕も頑張る。ただ「日本スゴイ」テンプレートは踏襲したくない。「とあるシリーズ」も「劣等生」もその他も、言ってしまえばただの日本人作者がそのテンプレートは使ってきたのだけれど、日本人自身がそのテンプレ恥ずかしいと思うような時代なんだと思うんだよね。
よし、書くぞと意欲がもりあがったので、本連載的には尻切れトンボだけれど、いったんはおしまい。
「敵対する力」の変遷史(日本創作史&世界SF史) 十夜永ソフィア零 @e-a-st
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