2010年代

もはやラノベの主敵は物理ではなく、《彼女》である

『俺ガイル』の主敵にして彼女「雪ノ下 雪乃」

 21世紀に入って最初の10年で、ラノベ界隈の最強を敵は出尽くしたたのではないかと考えている。何しろ様々なラノベが出版され、様々な強敵が登場している(出版事情により、多くの強敵は3巻未満で打ち止めになってきたのだろうけれども)。


 2011年に出版された『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』のボッチストーリーは、そんな時代の雰囲気を見事に現している?!


 もはや、強すぎる主人公と敵のバトルストーリーに中学生時代のようには盛り上がれない俺は、高2病のボッチ。ちょうど、同年に出版されたハルヒシリーズが、キョンが無敵な涼宮ハルヒを抱きしめ、大学生時代のハルヒを幻視して終わるように。


 そう、高2病のボッチが相手とすべきラスボスは彼女なのだ。


 比企谷八幡が、《雪ノ下雪乃》の冷たい視線にさらされた時、2010年代らしい、ラスボスが《彼女》な一連のラノベは本格展開した。


『五等分の花嫁』の主人公もボッチだしね。

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