設定資料、見取り図

 ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。


多少は需要もあるかなと思い、気分転換がてら作成した地図と設定資料を置いておきます。相変わらずネタバレはありませんのでご安心を、

世界の裏側みたいなところなので、本編とはあまり関係ありません。ほとんど知らなくてもいいような情報なので、見たい方のみで結構です。文体もてきとうですが、


この作品はある程度世界観を作り上げてから描いているので、、作者しか知らない設定が数多くあると思います。文中の何気ない一言で考察できる要素を残してはいるのですが、多分全てを把握するのは不可能なので、この場をお借りしていくつか紹介させていただきます。

今後使用する設定もあれば、驚くほど出てこない存在もたくさんあるのをご理解ください。




 ――本編には全く関わりないけど、一応文中には登場しているキャラ。

(あくまで裏の内容)



 第一話より、顔を隠した謎の四人組、

 実は第一作『夜明けのまにまに』の登場人物たち。

 アル(トピア)、ミーニャ、フィアル、そして途中で合流したシグレ。

 亜人の森に向かう途中でルブアの町に立ち寄ったのだと思われる。


 タナン……第四十九話より、ゼントの仲が良かった男冒険者、

 ゼントが冒険者を始めたての頃は彼と組んでいた。長身で細身、変わり者だが芯が強い、でも若干ポンコツ。

 二人の名前を続けて読むと……


 冒険者には一応ランクが存在する。ゼントならS(現在は審査保留中)、サラとユーラはAなどといった制度が存在し、低いと受けられる依頼に制限が掛かる。Aなら一目置かれ、Sなら羨望の眼差しと名声を得られる。

実際のゼントの実力は良くてB-



 教会神官長……元は大陸北東部にある宗教技術大国、ミルレニアの高位神官だった。だが、最高機密であるカヤル――禁忌や歪曲された歴史について嗅ぎまわったことが発覚してしまう。家名と名前を剥奪され、遠くの町に実質流刑される。本人は神を信仰してはいるものの、教会の教えや在り方に強い疑問を持っている。本名はどうしても言いたくないらしい。


 レーニャ……亜人の森に住む獣人の少女、ゼントが恋人を失って心神喪失状態の時、わざわざ町まで送り届けてくれた。風土的習慣や年頃と言うこともあり、番いを探し求めている。


ん? 誰かと名前が似ているって? もしかしたら二人は姉妹なのかもしれません。

今後出てくるかどうかは検討中、少なくともこのお話ではメインで出しません。



 ミシュア……第一話とサラの話にも出てきた王国第二王女、(フルネームはもっと長い)聡明で美少女、弱冠15歳で王国為政者の座に就いた。彼女の父親は国王ながらも才女たる政経の手腕に圧倒され隠居する。その顔を見たものはあまりいない。また、今回暗殺されたと言われているのは第一王女である姉のクリシェ、容姿は瓜二つだが妹とは違い引き籠りがちだったとのこと。


作者的な小話ですが、このお話は次作辺りに描こうと思っています。




 ――裏話の一部


 第十九話辺り、ライラに食べられた惚れ薬入りの料理、実は彼女は一切食べておらず森の中に捨てている。だから効果が表れなかった。一応薬の成分は取り込んで分析済み。


ちなみに薬の瓶に書かれていた作成者の名は“リングハルト・メイスザーディア”。

 リングハルト家……王国貴族31家門の一つ。少し前まで没落していたが今現在は王都に居住を構えられる筆頭貴族。何でも第二王女に貢献を認められたのだとか……。当主は父親不明の息女がおり、またそれも国内で物議を醸している。



 第二十一話、ルブアの町の北には闘技場を持つ大きな町がある。おそらくサラはそこで竜を仕入れた。もちろん裏のルートで、




 ――考察もできる要素


 少し飛んで第九十六話、おそらく気づいているかもしれませんが、ユーラの中身は別人になっています。おそらく彼女は成り代わることで一人だけ愛を独占したかったのでしょう。しかし、ゼントが向けてくれるのは本当の男女間の愛ではないと知り、離れています。



 第百五話、ここは考察のヒントだけ。何故ユーラはあのような光景を見たのでしょうか? あるいは本当に現実だったのかもしれません。これ以上はつらいので私の口からは語れません。


 そういえば所々で建物が軋む音を立てていた描写があったり、

 ゼントが体ボロボロでも次の日にはすぐに動けたり……



 これらは裏の設定のごく僅かです。もしお時間取れる方は考察もしていただけると嬉しいです。それともっと知りたい方は感想やコメント欄で質問いただければ答えられる範囲で語りたいと思います。ファンタジー要素もありますが一応世界観と物語には全て整合性を持たせてあります。何か違和感を持ったとしても、そこからが考察できるポイントなのかもしれません。(作者が間違っている可能性もありますが……)




 ――最後に地理



 王国……東西に広がるロネ山脈、その山々を包み込むような形で領土が広がっている。王都はロネの南側。通貨単位はスティア、50スティア=1円くらいの感覚だが、物価が安いので一概には語れない。基本的には王、または女王の独裁、だがほとんど国民は政経に不満が出ていない。

 南の都市で亜人達と貿易をしているが、不公平な取引を無理に推し進めたために先日小さな反乱がおきた。第一王女が暗殺され国内に混乱が走った瞬間を狙ったのだと思われる。


 帝国……同じくロネ山脈を包み込む形で西側に存在する国家。帝都はロネの北側。通貨単位はフレグノ、2フレグノ=3スティアくらい。為替は常に変動しているので国境の町には両替商として生計を立てられる者もいる。皇帝はいるものの、立法は議会で審議される法治国家。また王国とは違い奴隷制を採用している。帝都では奴隷産業も発展しているが、帝国領のルブアでは見られない。ほとんどが家内産業なので人手は足りている、また失業者も増えるので導入されにくい。だが町に他の目的の奴隷が全くいないとも限らない。


 両国はロネ山脈を内包しながら隣接しているが互いに互いの国土を我が物にと狙ってもいる。その為に軍を整備し、国力を挙げ密かに裏工作や準備している。




※ルブアの町とゼントの家の見取り図は近況ノートに画像を載せています。



 その他、備考

 ルブア……帝国最南端の町、と言ってもいい。周囲は侵入者を防ぐ目的で高い柵で覆われ、大通りと町の境界の交点には出入り門が存在する。


 ゼントの家……二階は吹きさらしのため、階段は現在封鎖中。





 次の話からまた少し展開が進みます。行方知れずとなったサラ、そういえば居なくなる前の夜に何かすると語っていましたね。

 どこへ行ってしまったのでしょうか。あるいは意外と近くに居たりするのかもしれませんね。

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