第139話139「騎士団長の娘」
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ひゃっほい!
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「異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜」
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「へ〜、それはすごいな。ちなみに俺も
「「「⋯⋯へっ?」」」
俺の言葉に三人が気の抜けた返事をして、一瞬
「そ、そそそ、そうだ! そうだった! カイト君って、そう言えば下級貴族だっけ!」
「カイトでいいよ」
「そ、そうだ! カイトの両親ってベクター様とジェーン様だから『下級貴族』になるのか!? クラス編成トーナメントであれだけの強さを誇ってたから、その事完全に忘れてたわ!」
「カ、カイト君って下級貴族なんですか?! 大会であれだけ圧倒的な強さだったから、てっきり上級貴族出身の生徒さんかと思ってました! すごいです! 超すごいですぅぅ〜〜〜!!!!」
「あ、ありがとう⋯⋯ございます」
三人がさらにハイテンションに褒めてくれました。嬉しかったけど、さすがにこれだけストレートなリアクションだと照れますです⋯⋯はい。
「ところで、えーと君は⋯⋯
「もう水臭いな〜、
「セイラ⋯⋯⋯⋯ヴェントレー?」
ん?
「あら気づいた? そうよ。父はアルフレッド・ヴェントレー⋯⋯騎士団長よ」
「ええっ!? アルフレッドさんの⋯⋯⋯⋯娘さん!」
「ハハハ! 娘さん⋯⋯て、カイト君、おっさん臭い! そうよ。カイト君のことはお父さんから
「い、
「うん! 将来有望な同級生がいるってね。でも、まさかこんな形で会えるとはビックリよ! よろしく、カイト!」
「よ、よろしく」
セイラの差し出した手を俺はぎゅっと握りしめた。
セイラ・ヴェントレー⋯⋯身長は俺より少し低いくらいなので170センチ前後といったところか。髪は燃えるような赤でポニーテールをしている彼女は、見た目と性格が一致しているような印象を受ける。⋯⋯『
それにしても、まさか『魔道具科』にアルフレッドさんの娘がいるなんて⋯⋯。しかも、俺と同い年とか初めて知ったし! 学園長もセイラのことを何も教えてくれなかったところを鑑みると、もしかして俺への『サプライズ』⋯⋯⋯⋯いや、どっちかというと『ドッキリ』だったのだろうか。だとしたら「してやられた」という感じだな。
「じゃあ、次はカイト君の自己紹介だけど⋯⋯⋯⋯それは大丈夫なようだね」
ソフィア室長の言葉に三人は「「「大丈夫でーす!」」」と即答。
「わかりました! ではではー、早速なんだけど、今回我々全員でカイト君の課題である『魔法開発』をやっていきたいと思いまーす!」
ソフィア室長は元気よく⋯⋯というより
「まず、カイト君が開発しようとしている魔法は『大規模洗脳魔法を無効化させる魔法』となりまーす! これ、試験に出ませんが『
「「「試験に出たらダメなやつっ!!!!」」」
「テヘペロ」
ソフィア室長のボケに三人が小気味よくつっこむ。
「さて、ジョークはこの辺にして⋯⋯と。カイト君! その『大規模洗脳魔法』だけど、どこまで知っているのかな?」
「えーと⋯⋯」
俺はソフィア室長に学園長から聞いた話をした。
「うんうん、なるほど。そうだね⋯⋯たしかに現状、学園長の言っているようにその魔法使役者の発見には至っていないし、その洗脳魔法を解くこともできていない。ていうか、そもそもその洗脳魔法を『どうやって発生させているのか』『個人による魔法展開なのか』『魔道具による魔法展開なのか』さえも掴めていないというのが現状だ」
「そ、そんなにも、謎だらけの魔法なんですか?」
「うん。ちなみに、その『大規模洗脳魔法』の話はこの三人も知っているから説明は不要だよ。それに⋯⋯⋯⋯
「っ!? は、はい!」
「フフフ⋯⋯」
ソフィア室長は、俺が
パッと見、可愛らしい風貌だが、さすが王国内で最高ランクの機密性を誇る研究をしている『
「室長ー。とりあえず、何から始めますか?」
そんな『
「そうですね。いろいろ試したいことはありますが、まずはカイト君との
「情報⋯⋯共有?」
「はい。カイト君にはまず『魔道具についてのお話』、それと『大規模洗脳魔法の仮説』についてのお話をしていきたいと思います」
ということで、ソフィア室長の講義が始まりました。
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