第123話123「大会終了。そして・・・」
「しょ、勝者っ! カイト・シュタイナーっ!!!!!」
「「「「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーっ!!!!!!!!」」」」」
カイト・シュタイナーの圧倒的勝利で幕を閉じた一回生クラス編成トーナメント。
その後、十分間の休憩が取られた後、舞台には決勝トーナメントに参加した11人だけが並び、それ以外の生徒は舞台を囲むようにして立っていた。そこへ、
「ふぉふぉふぉ⋯⋯ご苦労じゃった、一回生諸君」
「素晴らしかったぞ、一回生!」
「すごい試合を⋯⋯見させていただきました」
学園長ハンニバル・シーザーと、ラディット国王が登場。
さらに、ヤマト皇国・
********************
「一回生諸君、試合ごくろうだった! 今年の一回生は『
「「「「「ウワァァァァァァーーーーーー!!!!!!」」」」」
ラディット国王が一回生を手放しで大絶賛すると、会場の一般客はもちろん、見学に来ていたほとんどの二回生・三回生からも大きな驚きと共に大声援が送られた。
ラディット国王の言葉どおり⋯⋯レベルの高い試合であったと誰もが認めた瞬間でもあった。
「さてさて、そんなわけで、Aクラスは序列1位から12位までの12人体制となるが、皆も知っての通り、クラス編成トーナメントが終わったということは、同時に『
学園長の言葉に、周囲の生徒らが一斉に色めきだった⋯⋯⋯⋯
「な、なあ、イグナス⋯⋯『
「嘘だろ?! そんなことも知らねえのかよ!」
「でへへ⋯⋯」
「うぜー」
「カイト、『
「ザック! こんなアホにわざわざ説明しなくてもいい!」
「ほうほう」
ザックの話だと、大会が終わっても『序列』は変動制らしく、学園内で下位の序列の者が上位の序列の者に決闘を申し込み、それに勝てば『勝った相手の序列』を奪うことができるそうだ。これを『
「だけど、誰でも何度でもってわけじゃなくてAクラスに挑めるのはBクラスの生徒で、しかもBクラスの中で序列ごとに一人代表を決めて『月一回』という形で、まとめて『
「なるほど」
「カイト⋯⋯お前、Aクラスの生徒同士の『
「え? Aクラスの生徒同士でもやるの?」
「当たり前だ! むしろ、同じクラスでの序列争いが
「そうなんだ⋯⋯」
「うん。あと上位クラスへの挑戦っていうのは、まあ、よっぽど⋯⋯⋯⋯かな? 滅多にないよ」
「え? なんで?」
「上位クラスとの『
「序列二段階降格?」
「うん。『序列二段階降格』ってのは、その降格した序列の状態で一ヶ月『
「えっ!?『
「だから、上位クラスとの『
「な〜るほど」
たしかに『いつでも、誰でも、何度でも』なんて許してしまったら、それこそ毎月同じ奴らから『
「ふん⋯⋯! つまり、学校が始まったら同じクラスの
「おーおー、ツンデレ乙」
「あーんっ?!(怒)」
「あーもう! 二人ともやめろよっ!」
ザックがいつもの俺とイグナスのやり取りに
そんな呑気にワイワイ二人と喋っていると、
「さて、大会はこれで終わりじゃが、今日は
ふと、学園長の様子が変わった。
何を⋯⋯⋯⋯発表するんだ?
「本日より、クラリオン騎士学園専属騎士団⋯⋯」
ん?
学園長、今何か言った?
「『クラリオン学園騎士団』をここに創設することを宣言するっ!!!!」
「「「「「ク、クラリオン⋯⋯学園⋯⋯騎士団⋯⋯っ!?」」」」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます