第122話122「決勝トーナメント決勝(5)・・・決着」
【ご報告】
突然ですが、先ほど新作をアップしました。
以前、「近況ノート」にも書いていましたが、勢いでついにアップしましたw
タイトル
「異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜」
https://kakuyomu.jp/works/16816927861126765264
「ざまぁもの」です。
一応、新作は「月・水・金」と週3回更新を予定しています。
初回だけは、今日土曜日にアップし、明日2話目もアップします。
それ以後は「月・水・金」更新です。
よかったら、読んでみていただければと思います。
ちなみに、現時点で二十数話分書いていますが、大幅変更とかあるかもなので、その時は書き直しみたいになるかもです。
「二作品同時に執筆可能かどうかという試験的なもの」でもあるのですが、とりあえずトライしてみます!
では、本編をどうぞ。
********************
「
「その⋯⋯
「それが⋯⋯⋯⋯
ドン⋯⋯ッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ⋯⋯っ!!!!!!!!!!
「「「「「きゃあぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」」」」」
「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」」」」」
さっきまででさえも、かなりの魔力放出で会場全体がビリビリとその威圧に揺れていたにも関わらず、カイトからはそれを
会場全体に先ほどの威圧を軽々と超えた⋯⋯まさに
『カイト式魔力コントロール』の
「な、何⋯⋯あの⋯⋯揺れる青白い光は! ていうか、何なのよ! この桁違いな魔力放出はぁぁーーーっ!!!!」
レコがカイトの変化に苦しい表情をしながら叫ぶ。
「ぐぅぅ〜〜⋯⋯っ! こ、このプレッシャー⋯⋯尋常じゃないぞ!? 直接向けられている訳じゃないのに、ちょっとでも気を抜いたら⋯⋯意識が飛ばされ⋯⋯そうだ⋯⋯っ!?」
そして、横にいたレイアもまた険しい表情で途切れ、途切れに言葉を発している。
実際、多くの生徒や観客席にいる一般客もカイトの『桁違いな魔力放出』に気圧され、失神するものが少なからず出ていた。
「な、なんだってんだよ⋯⋯っ!? これほどの魔力⋯⋯在り得ねーよっ!?」
「ぐ、ぐぅぅ⋯⋯!? カ、カイトめ! あの『カイト式魔力コントロール』に、まだ⋯⋯
ウキョウもイグナスもカイトの膨大な魔力放出に苦い表情で耐えながら気持ちを吐露していた。
「ま、まさか、本当に『
リュウメイがカイトの圧倒的な魔力放出に声を震わせながら険しい表情でカイトを見つめる。しかし、そんな固い表情で身構えるリュウメイに対し、カイトは、
「さ、どーんと来い、少年! 全力でかかってきなさい」
ニカッと満面の笑顔で声を掛ける。
そんなカイトのまるで空気を読まない笑顔と言葉に、さっきまでカイトの暴圧に気圧され、険しい表情を浮かべていたリュウメイがハッとした表情を浮かべる。そして、
「
ドン!
いつの間にか
「いっくよー!! 龍拳・二位階『
リュウメイが一気に『龍の息吹』をMAXの循環スピードまで引き上げた100%の魔力増幅状態から、龍拳・二位階『
パシ! パシ! パシ! パシ!
「なっ!? 初撃⋯⋯潰⋯⋯し⋯⋯っ!!!!」
MAXの『龍の息吹』で最大まで魔力増幅された龍拳・二位階『
「そ、そんな⋯⋯。全力の『龍の息吹』で放った⋯⋯若の『
ウキョウは舞台で初撃潰しをされたリュウメイを見て、ショックのあまりガクッと膝を床につけた。
********************
「はあ、はあ、はあ、はあ⋯⋯」
舞台では、『
「終わりか、リュウメイ?」
カイトが声を掛ける。
「そう⋯⋯だね⋯⋯はあ、はあ。そ、そろそろ⋯⋯限界近い⋯⋯かな。はあはあ⋯⋯でも⋯⋯」
「!」
「最後に僕の
リュウメイは、おそらくMAXの『龍の息吹』の
「いいだろう! さ、ドーンと来い、少年っ!」
カイトは目一杯腕を広げた。
まるで「全部受けてやる」とでも言っているかのように。
「クスクス⋯⋯ありがとう、カイト! コォォォォォーーーー⋯⋯」
リュウメイは、一度消耗し落ちた魔力を無理矢理『龍の息吹』でMAXまで引き上げる。そして、
「こ⋯⋯れが⋯⋯最⋯⋯後だ⋯⋯よ、カイト。⋯⋯⋯⋯必殺っ! 龍拳・四位階『
リュウメイが覚悟を決めた最後の大技⋯⋯龍拳・四位階『
一撃、一撃が重い掌底による必殺の連撃技を、リュウメイはカイトへ思いっきり叩き込む!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド⋯⋯っ!!!!!!!!!
すると、カイトは⋯⋯⋯⋯なんと、リュウメイの必殺の連撃技を
——そして
「ふー⋯⋯いや〜、なかなか強烈な技だったよ、リュウメイ。一撃、一撃の掌底の威力⋯⋯やばすぎっしょ!」
「い、いやいや⋯⋯
リュウメイの必殺連撃技『
「そう言えば、リュウメイ。最初にお前が言っていた『お願い』だけどちゃんと聞いてやる。だから、今は⋯⋯⋯⋯
「あ、ありがとう⋯⋯。そ、それ⋯⋯じゃ⋯⋯あ⋯⋯お言⋯⋯葉に⋯⋯甘え⋯⋯て⋯⋯横になる⋯⋯かな⋯⋯」
「おう!」
リュウメイはカイトのしっかりした返事に安心したのか、その瞬間——ガクンと膝から崩れ落ち、そのまま気を失って倒れた。
「しょ、勝者っ! カイト・シュタイナーっ!!!!!」
「「「「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーっ!!!!!!!!」」」」」
こうして、一回生クラス編成トーナメントはカイト・シュタイナーの圧倒的勝利で幕を閉じた。
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