書きたいもの

 ちがう、ちがう、そうじゃない。

 こんな不幸な物語じゃなくて、私が書きたいのは、もっともっと幸せな物語なんだ。

 どうして私はこんなことしか書けないんだろう。

「死にたい」とか「生きたくない」とか、そんなことばかり。

 泣いたり、憎んだり、妬んだり、諦めたり。

 本当に嫌になるくらいに鬱々として。

 でもたぶんそれは。

 私が思ってることなんだ。

 気付かないふりをしているけれど、誤魔化すことなんてできなくて。



 それでも「生きたい」とか希望を書きたいこともまた真実だ。

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