第18話 連載終了

誰に頼まれたわけでもなく勝手に始めた連載なのだから、終わらせる時も別に誰の許可を得る必要もなく勝手に終わらせて良いのだ。


数か月ぶりに読み返してみたが酷い内容だ。こんなものを良く書いたと思う。病気としか思えない。ありえないほど残虐だし猥褻な描写も多い。読んだ方もこの作者は頭が病気ではないのかと思ったはずだ。許しがたい文章も多々ある。


しかしそれも仕方ないことだ。これを書いた当時と今で、精神状況は、あるいは生活状況は何一つ変わっていない、あるいは、むしろ悪化しているかも知れない。罵声を浴び、怨念のような怒り、殺意、憎悪だけが、自分のなかで増幅され、何も楽しいことや嬉しいことなどない、ただただ不愉快なだけの生活。人生。うんざりするし、吐き気がする。


それにこんな悲惨で無内容で不愉快なだけの文章など、まともに読む人間はいないのだ。存在が害悪だ。さっさと終わらせるべき。そう決断した。


もうこんな読むに堪えない精神が歪んだ人間の小説を続けるべきではない。こんなありえないほど残虐な頭のおかしい描写も含む、汚らしい、美しい場面など皆無な小説と呼ぶのもおこがましい気色悪い文章など断絶すべき。そう決断した。


毎日毎日陰鬱な気分でうんざりする。明るい気分、希望溢れる状態、元気いっぱいですよ!みたいな状態に、人生で一度もなったことがない。何かを面白いと思って笑ったこともない。こないだ風呂施設の食堂のテレビでお笑い番組をやっていたが、その演技のあまりの過剰な演出に、むしろ引いてしまった。こんなの何が面白いのかと思ってしまった。「ここが笑いどころですよ!ほらっ」みたいな感じで、何も面白くない。笑えなかった。常に陰惨な目つきで込み上げてくるものを必死に抑えている。


疲れ果てて帰宅し耐えられない状態から逃れるためにパソコンを立ち上げ猥褻な動画を凝視し、泣きながらチンポを擦って気持ちよくなるしかないのだ。


「イッイグ!」と叫び精子を発射する瞬間だけが、唯一の至福の瞬間とさえいえる。


もう、それくらいの状態なのだ。全て終わりにすべき。こんな悲惨な、何も楽しくない、好きな人もいないし、好きになってくれる人もいないし、憎悪と殺意に満ち溢れた世界なんてうんざりだ。


他人からは侮蔑され見下され罵声を浴びせられるだけ。


不愉快な存在は消えるべき。そのように宣告されたことも数多くある。自分もそう思う。これを読み返して特にその思いは強い。こんな酷い文章はもう書かれるべきではない。作者はさっさと死ぬべきだ。


私が死ぬかどうかはわからない。とりあえず死ぬつもりはない。だが、この世界にうんざりしているのは事実で、あまり元気がないのも事実だ。しかし、元気がないとか明るくない、暗い沈んだ気分というのは元々そうだったとも言えるので、それで死ぬとか考えることは、ないと思う。


多分、ここまで読んだ人はいないだろう。


これが最終回。


あまりにも酷い。不毛すぎる。意味がない。不愉快な断片だけ撒き散らしてそれで終了とか、こんなもの小説でもなんでもない。


そう思われても仕方ない。


私自身、もっと物語らしい物語を書きたかったし、ほんわかした癒し系みたいなムードを湛えた文章を書きたかった。


だが、こんな人生では、そんなものは書けるわけがなかった。


そろそろ書くこともなくなってきた。


面白くもない文章を読ませてしまって申し訳ないとしか言いようがない。


多分、ここまで読んだ人はいないと思うけど……。


これを書き終わって私はどうするだろうか。決まっている。泣きながら猥褻な動画を再生し、チンポを擦り始めるに決まっているのだ。クチュクチュ音をたてながらチンポを擦り、「イッイグッ!」と叫びながら射精をするのだ。あなたがここまで読んできた文章を書いた人物は、そんな人間なのだ。


聡明な読者ならば1話目を読んだ段階で「そんなことはわかっていた」と言うのであろうが。


しかし、そんな聡明な読者は、恐らくこの最終行までは読んでいないに違いない。


(完結)




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