第11話 戦争前夜の路上風景

「見てえ!あたしのマンコ!花開く!」


絶叫しながら、その全裸の女は、路上でM字開脚し、黒ずんだアワビに似た、肥大化したマンコを、クパクパさせたのだ。


「うお!俺のマンコも見ろ!花開く!うお!うおお!」


絶叫しながら、その全裸の男は、路上で四つん這いとなり、毛深いケツを突き出し、アナルをクパクパさせたのだ。


午前11時の、閑静な住宅街の路上である。


二人だけではない。


無数の男女が、見てくれ!と絶叫し、マンコやアナルをクパクパさせているのである。


毛深いケツをした、太り気味の中年男性も、黒ずんだアナルをクパクパさせ、絶叫していた。


「熟したオスマンコ見てくれ!うお!花開く!」


白目を剥き、痙攣しながら、その、太り気味の中年男性は、毛深いケツを、アナルをひくひく、クパクパさせた。


トロリと、透明な粘液が、恐らくは仕込んだローションだろうが、液体が、アナルから溢れた。


準備は万端であり、いつでも、彼のアナルは誰かのチンポコを受け入れることが可能だ。


その太った中年男性は木山正平50歳。大手コンサル会社に勤務。普段は質の良いグレーのスーツを着用。髪の毛はオールバックにしている。太ってはいるが、キリッとした態度でテキパキと仕事をこなす、若い人たちから憧れの目を向けられている中間管理職。厳しく指示を飛ばす普段の姿とは想像できぬほど、失敗した若い人たちに対しては優しいフォローを行う。缶コーヒーを持ってきて、一息つきなさい、君の頑張りは、理解しているからね、と労う。


男性職員25歳は、木山部長になら抱かれてもいいとさえ思う、と酒の席にて発言。他の同僚も、俺も、俺も、と手を挙げる。


それほどまでに優秀なビジネスマンとして活躍する木山正平なのだ。


それが、今ではどうだろうか?


「熟したオスマンコ見てくれ!うお!花開く!」


全裸の状態で絶叫、地べたに四つん這いとなり、毛深いケツを突き出し、アナルをクパクパとさせているのだ。


「これが俺なんだ!俺の本当の姿なんだよ!ああ!ケツマンコやべえ!花開く!」


私は、空を見た。

非常に良く晴れた空だった。

美しい空。


「花開く!」


全裸の人々の絶叫を背にして、私は路上を歩いて行った。

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