幕間.4 「・・・・!?」

  舞達と出かける日になった。

 あれから、日付や何して遊ぶかなど話がとんとん拍子で進んでいった。

 そして、決まった目的地は、簡単に言って、山である。だが、深い山奥というわけではない。私たちの住んでいる藤代市にはいつも行く公園に加え、近くには病院、住宅地、少し行くと山が近くにあるのである。

 山には、コテージなどの施設があり、お手軽にグランピングや自然を身近に感じることのできる場所がある。今回遊びに行くのはそこである。その場所は、星空がきれいに見えることでも有名であり、今回は泊りで行こうという話になった。二人よりも多人数で行こうという話になり、お互いの兄妹も一緒にという話になる。

 そして、舞と同じくらい付き合いの長い友人の篠崎奏音しのざきかのんも誘おうという話になった。だが、残念ながら今回は予定が合わずいけないということになった。そして、最終的に予定の合ったお互いの兄妹、5でということになった。

 

 今日、集合場所はあの公園の駐車場である。人数も人数なので、今回はレンタカーを借りて出発する。運転はありがたいことに私の兄と舞のお姉ちゃんが担当してくれる。

 前に舞から弟がいるって聞いたことはある。会ったこともあるのだが、会った回数が多くないため、あまり強く覚えていない。舞は、「どんな弟なの?」と聞いても。楽しそうに「会ってからのお楽しみ」と返してくる。


 「やっほー、ここねー!!」

急に後ろから驚かすように声をかけられ、びっくりする。舞であった。後ろから、お姉さんも歩いてきた。弟は二人の後ろにいるのかうまく隠れていてここからは見えない。 

「今日はよろしくお願いします」

と丁寧にあいさつをしてくれる。「ほら、あなたも挨拶!」とつつかれ、二人の後ろから出てくる。そこにいたのは――

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