第12話 暗雲

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🟥    ルードルス領

🟩    ルードルス領領都 キンブル

🟦    バトルホース村

🟨    合宿地

A     魔の大森林

⭐︎ ポーズ子爵領

■ ラパス王国

ー     公爵領



10歳の誕生日から1ヶ月が過ぎようとしていたある日、俺はレーベック商会から緊急の手紙を受け取っていた。

国王に反逆的な貴族、通称貴族派の貴族が王国から離反すると声明を出したらしい。

自分たちのことをマルクス帝国と名乗って王国南部と南西部にマルクス帝国を建国した。

中央の政治に疎い俺でも貴族派と国王派の派閥争いが激化していると耳にしていたが、まさかここまでとは思わなかった。



ファーレンス王国には5大公爵家と15侯爵家

に4つの辺境伯家がある。

5大公爵家の1つで現国王の弟のマルクス家当主を中心として5つの侯爵家がマルクス帝国に加勢した。


そして12ある王国騎士団のうち3つと、国軍の6つある軍団のうち1つがマルクス帝国に寝返った。伯爵以下の貴族は主に南部勢力が2割程寝返り、マルクス帝国内にいる国王派は近くの同じ国王派の中級貴族のところに集まり、家族と全兵士を連れて王都へ脱出をしたようだ。


上級貴族が3割近く寝返ったが、騎士団、王国軍はほとんどこちら側についているからすぐに鎮圧されるだろうと思ったが、レオポルドによると、内乱は他国から1番狙われやすいからそう簡単に大軍で鎮圧ができないという。


俺はこれから情報収集を徹底する様にレーベック商会に頼んだ。




 




マルクス帝国建国の知らせを聞いて3週間後、

マルクス帝国が王都に向けて侵攻を開始した。近くの3侯爵家と2公爵家、そして王国騎士団が3つと王国軍の3軍団規模がマルクス帝国の対処にあたる。俺の寄親のブリュッケン公爵も公爵軍を率いていくらしい。今回はルードルス家も含めて寄子なしで出陣するらしい。


俺は内乱が起ころうとどうすることもできないので、力を蓄えることが先決だと自分に言い聞かせた。




ブリュッケン公爵の出兵を聞いてから2週間後、キンブルの俺の館に来客があった。しかし、来客というには服はぼろぼろで一応武装しているが剣一本だけだ。

「私はポーズ子爵家の騎士、ハーベストです。男爵様に急ぎ申し上げることがあって参りました。」

「挨拶はいい。それより何があった」

「実はポーズ子爵が公爵様が不在の今、ラパス王国を手引きして公爵領都を攻めようとしています」

俺は顔を歪めた。これが本当ならかなりヤバい。

「それが本当だとしてなぜ俺のところに来た?普通、子爵の騎士なら子爵に従うだろう?」

「私は元公爵兵で先代の子爵様に騎士に取り立てて貰いました。亡き先代もこのようなことは望んでおりません」

「公爵領都へは伝えたのか?」

「私を含めて30人で公爵領都へ向かいましたが、私以外は追手にやられてしまい、私一人では公爵領都に辿り着きそうにないので男爵様のところに来ました。」


この騎士の情報によると、子爵とラパス王国軍1万が2週間後に公爵領都に着くという。そして後続として3万が1ヶ月後にやって来る。対して公爵領都には多くても3000人くらいしか残ってない。

俺はリスクとリターンを考える。ここで公爵領都が落ちるまでの間、キンブルの守りを固めればたぶん王国や公爵からの援軍が来るまでルードルス領は守り切れるだろう。

対して公爵の援軍に行っても戦力差が大きい。だが、もし俺の援軍のおかげで追い払うことができれば子爵に昇格し、ポーズ子爵領も貰えるだろう。


俺はリターンを狙うことにした。歴史オタクだった俺は中学生の時に歴史本を読みまくったから日本に限らず世界の戦いにも詳しい。その知識は幸い中学生のうちに手に入れたのでまだ記憶に残っている。先人たちの戦法を使えば勝てる確率が高い。

俺はすぐに天雷騎兵団から全速力で公爵領都と王国南部に行った公爵本人に使いを出した。


最初は他の寄子にも知らせを送ろうとしたが他の寄子達が来て俺の手柄が減るのは嫌だ。

俺は他の寄子に助けを求めるべきと進言したポーズ子爵の騎士ハーベストにルードルス家より強い寄子はいないと言って屋敷で待機する様に指示した。勝手に他の貴族に知らせるのを防ぐため一応見張りの人間を忍ばせた。


そして俺は全兵士に出撃準備をかける。



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