第10話 大会
サッカー部はとある大会が近づいていた
抽選が終わり、対戦相手と試合会場が決まった
クジ運は、まあまあ
そんなことより、試合会場だ
「はあ、、」試合会場を見て、わたしは溜息を着く
それを見たルナに「どうかした?」と言われ
『何もないよ!!!』と答えた。
まあ、そこまで気にするような事でもないし。
大会当日。
私たちは、初戦突破した。
そして、同じ日に2回戦がある
次の試合まで時間があるため皆はご飯を食べていた
みんな調子良さそうだし、
このまま油断せず順調に行けば、2回戦は勝てるだろう
そう思いながら
腹ごしらえをし、頭は次の試合のことていっぱいだった。
そんな時、携帯がなった
「久しぶり。大会会場〇〇なんだって?」
友達追加をしていない人からメッセージが届いた
わたしは誰だろ~と思いながら
メッセージを開き、名前を見た
送り主は 「直人(ナオト)」
『うわっ』つい心の声が漏れてしまった
周りにいた人は
「どうしたー?」と言っていたが
私の耳には届いていなかった
わたしは暫くして
『違うよ』と返信をし、携帯を見るのを辞めた
会場なんてホームページで調べればすぐ分かるのに
嘘だってすぐバレるって分かっているのに
私はこう答えることしか出来なかった
はあ、、
コイツは私がこの会場にあまり来たくなかった元凶である
でも、今は大会中だ
試合中に他のこと考えてる暇なんてないし
そう思い、試合に向けて気持ちを切り替えた
2回戦。
特に強い相手でも無かったため
3-0で勝利した
まあ、試合をした本人達は
もっと点取れたはずなのにと、悔しそうな顔をしていた
試合が終わり、
今日はもう自分たちの試合はないため
休憩場所の片付けする人、他校の試合を見る人と各自自由に過ごしていた
わたしはルナや部員数名と休憩場所の片付けをしいてた。
そんなとき
「アオ。」と声をかけられた
振り向くとそこに居たのは
さっきメッセージを送ってきた直人だった。
わたしは、人生で1番会いたくない人に出会ってしまった。
会いたくない人に不意打ちで声をかけられ
思わず固まってしまった
すると
「やっぱ会場ココじゃん、なんで嘘ついたの?」と言われた
普段なら お前に会いたくねーからに決まってんだろ なんて強気で言い返していただろう
でも、その時の私はあまりの恐怖で
『アハハ~』と誤魔化すことしか出来なかった
いつも笑顔で気が強い私が
引きつった顔で怯えている様子に
周りにいた部員が心配そうに見ていた
そんなこと気にせずに直人は
「お前に会いに来たんだけど、話ある」
話があるから来いと
私を別の場所に連れていこうとした
それを私の本能が拒んだ
ああ、絶対行っちゃダメなやつだ、怖い
そう思い、近くにいた侑ちゃんの後ろに隠れた
「え?!」と侑ちゃんは驚いていたが
私が服を掴んで離さなかったため、私を隠してくれた
そんな様子を見た空気の読める男、如月が
「今、大会中でこの後も部で予定あるんでお引き取り下さーい」
と直人に向けて言った
さすがにこの空気に耐えきれなかったのか
「また連絡するから返せよ」と言い残して帰って行った。
直人が見えなくなり
私は侑ちゃんの服を離しすこし離れたが
その場の空気は少し重かった
『ごめん』 私はそれしか言うことが出来なかった
直ぐにルナが私の傍に駆け寄ってきて
「アオ、大丈夫?」と声をかけてくれた
『うん、』と苦笑いをしながら返事をし
残り少ない片付けを急いで終わらせた。
試合後のミーディングなどは諸々終わっており
あとは帰るのみだった
私はルナと一緒に来ていたため
重い足を動かしながら、帰るか~と思っていた
そんなとき
「送るわ」
聞きたいこともあるしな と
如月と侑ちゃんが声をかけてきた
ルナと如月、侑ちゃんの4人で帰ることになった
先に口を開いたのは如月だった
如月「さっきの、あれ誰?」
侑「言いたくなかったら言わなくていいよ」
この2人のは特に仲が良かったし、さっきも助けてもらったからなと思い話すことにした
『あの人は、、』
『私のストーカー』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます