第8話 部内恋愛

その日、部活に行くと


「アオ!今日何人かにアオと侑付き合ってるの?って聞かれたんだけど!」


とルナ(一緒にマネージャーしてる子)に言われた



ないナイ無いNAIまじでない!と全力で否定した



しかし、マネージャーをしていると

必然と部員との距離は他の人より近くなり、周りから勘違いされやすくなる



私とルナは

勘違いされるのまじで嫌なんだけど!!!


と共通の認識を持っていた


「部員となんか付き合うわけないよね~」


ルナも同じ考えで良かった、


これならあの作戦が実行できる!!!!!



私は思い切ってルナにこう言った



『部内恋愛禁止にしない?』




すると、ルナは「それだ!」という顔をして


私たちは、先輩が引退したら部内恋愛を禁止にすることにした。



もちろん、部員に説明するときは


『周りに勘違いされるのめんっっどくさいから部内恋愛禁止ってことにするわ!!!』



と、ドストレートに伝えた。


何か言われたら「部内恋愛禁止だから」って言えよと目で圧をかけた



お互いに マネージャーと部員、もしくはただの友達

という認識しかない為、皆すぐ了承してくれた。



それ以降

「〇〇達仲良いよね~!付き合ってるの?」


と聞かれると


『ないない~!まず部内恋愛禁止だから!』


と 部内恋愛禁止を強調しながら全力否定を繰り返した


そうする内に、周りも

あいつら仲良いな~(ただ仲良いだけなんだ)


くらいにしか思わなくなり


誤解されることも少なくなった。



こうして

しばらくの間、私たちの平穏は保たれた。

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