僕の友達

陰陽由実

僕の友達

友達って、ほんとに必要?

そんなことを考える時期があった


友達って、何?

何のためにいるの?

僕には正直わからない

理解できない


邪魔じゃない?

友達って。

だって、自分がああしたい、こうしたいって思ったこと

うまく行動に移せなくなる

うまく動けなくなる


なんでいるの?

友達って。

なんか自分に話しかけてくる人達。

共感が一瞬でもできなくなると

「えっ?」って

重い重い沈黙があたりを覆う


なんで作るの?

友達って。

ハジメマシテの緊張を

紛らわすためにできた副産物みたい


僕には正直わからない

そんなことを考える時期があった

だから、ずっと1人でいた


いくばくかの時が過ぎ去り

はた、と気がついた

僕の隣や周りには

友達と呼ぶべき、呼ばれるべき人達がいた


みんなは僕に話しかけてくれる

「おはよう」

って言ってくれる

「じゃあね」

って言ってくれる


みんなは僕の話を聞いてくれる

相槌を打ちながら

「えっ!?それほんと!?」

って言ってくれる


みんなは僕が落ち込んだら励ましてくれる

「大丈夫だよ、気にすることないよ!」

って言ってくれる


とっても素敵な人達だった

だから、僕もまねてみる


僕はみんなに話しかけてみる

「おはよう」

って。

「じゃあね」

って。


僕はみんなの話を聞いてみる

「すごいね!今度それ教えてよ!」

って。


僕はみんなが落ち込んでいたら励ましてみる

「君は素敵な人だよ!」

って。


僕に、話しかけてくれたんだから。


僕は今

「友達」というものを、再確認中。

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僕の友達 陰陽由実 @tukisizukusakura

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