第21話・団結


 平和だな


「おい死ねやこのゴミが!ハハハッ」


 今の状況を説明しよう。


 俺より上級クラスの2人が俺を見つけていわゆる、カツアゲにあっている。

 いいね!弱い感じが出せる。

 もっとやってくんないかな。



 そうして通い始めて2週間が経過した。



「はぁ!やぁ!」


 もうモンスター相手にはクラス全員闘えるようになったよな、俺が出る場面もないし、やっぱり特待生クラスなだけはあるな。


『我・水の精霊と絆深き者・今此処にその力を顕現せよ【水流散弾アクアショット】』


 ミシアの魔法制御力も上がってきたな、2週間とは思えない。


 他の生徒も魔法や、持っている武器なんかを使ってモンスターを倒していく


「本当に弱ぇな。こんな雑魚と闘って強くなんのかよ、俺たちは強くなりてぇんだよ」


「いいか、こういう小さな積み重ねが上級冒険者のかてとなるのだ」


「うるせぇぞお前」


「私の話は聞いた方がいいと思うぞ、経験者の話こそ、強くなる近道だと思うのだが」


「だからうるせぇってんだろがよォ。クソがァ」


 大気支配のスキルを発動したのか、地面に転がってたモンスターの武器や石などが猛スピードで全てが俺に向けられていく


「短気すぎだもっと感情を抑える訓練をしような」


即時発動魔法クイックマジック【ベクトル変換】を発動します】


 撃たれた小物が全てザヨンのスレスレを通り過ぎる。


「は?」


「言ったろ。経験者の話は聞けってな」


【【恐怖の覇気パウーラオーラ】発動】


(なんだこいつ、さっきとは雰囲気が違ぇ。明らかに格上、俺の本能が警告を出している。

こいつは敵に回したらダメだと)


「だがなぁ、こっちだって舐められちゃ行けねぇんだよなぁ!」


 このスキルの前で俺に強気な発言ができるなんて……どうやら才能は本物みたいだな。



 ドシィン


【【恐怖の覇気パウーラオーラ】解除】


(今の状況は?)


【前方120m先の曲がり角で支配級ロードクラス出現スポーン


 支配級か、つまり支配下に置かれている魔物がいるはずだな。

 俺はともかく、みんなが大丈夫かどうか


「今の足音なんだァ?」


「大きかったですね」


「ミs、姫様、私の後ろへ」


「ざわざわ、がやがや─」


 しかも気付いてない、誰も感知系の能力スキル持ってるやついないのか?


「!」


「どうしました?ザヨンさん」


「俺の【大気支配】の領域に入ってきたヤツがいる。しかも10体どころの騒ぎじゃない、500…いや1000はいるぞ」


「1000体も!?」


「しかも一体異常に強い奴がいる」


「それって…」


 マリラは気付いたようだ、もう俺たちは囲まれている事に


 ザヨンの大気支配の領域がおそらく100m前後だろう。だがマリラが持ってる剣術特級は、剣士としての感も強化される。もっと広い所を感知できるだろう。


「みんな戦闘態勢を取れ、そこの雑魚もな」


「私はみんなが危険にならないと手は出せない契約をしているのだ。私も死にたくないんでね。みんなで団結して頑張ってくれ」


「チッ…仕方ねぇ、やるぞおめぇら」


     「「「「「「はい!」」」」」」


「姫とその護衛は後ろから来る雑魚を殺れ」


「分かりました!」


「了解」


「その他のおめぇらは俺と一緒に前の親玉をやるぞ」


「わかった」


「承知」


「やるぞー!」


「無理無理あんなの無理だって絶対死ぬって」


「私、活躍出来るかな?」


「大丈夫!私達ならきっとやれる!」


「五月蝿い…眠い」


「対象・支配級と断定。武装展開」


「うふふ。みんなに恩恵をあげる」


「行きましょう」


「………夜?」


「ちょっと?僕戦闘向きの能力スキルないんだけど…」


 ザヨン…あいつもしかして


精密解析スーニング


【ザヨン・称号・導く者】


 なるほど才能に恵まれすぎている。素晴らしいな。


「行くぞォ」


「おー!」


「無理無理無理無理」


「聞いてるー?僕戦えないよ〜」

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前世が人の神は、異世界生活を謳歌する!!〜だって俺は神だから、最強なのは当然だ〜 黒井海斗 @kuroikaito

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