第138話

「もしもし」


『あっ、圭介さん♡ 刹那です♡』


「うん。知ってる。スマホの画面に名前出てたから」


『もぅ! 分かっていてもそこはウチから電話があって嬉しい体で話して欲しいですぅ!』


「ごめんごめん(笑) で、刹那。今日は何時もより電話くれるの早いじゃん。どうしたの?」


『今日は何だか圭介さんの声が無性に聞きたくなってしまい、これ位の時間なら圭介さんもうフリーになってると思って。我慢出来なくなっちゃって電話したんです。 迷惑……でしたか?』


「迷惑だなんてそんな事ある訳無いだろ? 俺も刹那の声が聞けてとても嬉しいよ♪」


『圭介さん……♡ もぅ好き♡ 大好き♡ 愛してる♡』


「俺も刹那の事誰よりも愛してるよ♡」


『ねぇ圭介さん、まだ出張終わらないの?』


「まだ終わらないよ。だって北海道に出張に来てまだ15日しか経ってないじゃないか」


『う~っ! まだ15日も残ってるだなんて! ウチ寂しくて寂しくて○んじゃいそうですぅ! ウチは圭介さんが傍に居ないと寂しいと○んじゃう生き物なんですよ! ウチが○んじゃったらどうするんですか!』


「刹那の前世は兎かな? 兎は寂しいと○んじゃうって言うし」


『赤坂さんに後を全部お任せして圭介さんは帰ってくる事は出来ないんですか?』


「う~ん。それは無理かな? この出張は俺にとっても物凄く大切な案件だしね。もしかしたら昇進が掛かってくるかも知れないし」


『ううっ……とってもとっても残念ですぅ……』


「ごめんね刹那」


『……分かりました…後15日我慢します。その代わり、圭介さんが帰ってきたら、ウチの事一杯一杯構って下さいね。早朝から深夜に掛けてじっくりと』


「……了解です」


『圭介さん、今日のお昼は何を食べられましたか?』


「ん? 普通にLA○SO○ののり弁だけど? 後 から○げクンかな?」


『…………』


「ん? どうした刹那? 何故に急に無言に?」


『……そんな食事は駄目です!! ちゃんとバランス良く食べて下さい!! お野菜もしっかり摂らないと駄目じゃないですか!!』


「お、おおぅ? そんな事言われてもなぁ……外食も金が掛かるしなぁ」


『じゃあウチがお弁当作って持っていきます!』


「いやいや、それは無理だろ物理的に」


『そ、そうでした……東京⇔北海道の距離がとっても怨めしいです』


「俺も早く帰って刹那の手料理を思い存分食べたい気分だよ」


『じゃあ今から飛行機に乗って帰ってきて下さい!!』


「だから無理を言いなさんな」




『圭介さん』


「はいな」


『すすき野って歓楽街ですよね?』


「うん。そうだね。居酒屋やキャバクラが沢山ある場所だよ」


『……浮気』


「……へ?」


『……浮気していませんよね?』


「な、何を言っているのかな君は!?」


『赤坂さんに唆されて、泡一杯のお店になんて行っていませんよね?』


「行く訳無いだろ!! これでも俺は刹那一筋だ! 見くびらないで欲しいな!! 他の女には微塵も興味は無い!!」


『……疑ってしまい申し訳ありませんでした。ウチも圭介さん一筋です。裏切る事は決してありませんよ』


「そこは信頼してるから疑ってないよ」



『……もうこんな時間ですね。とってもとっても寂しいですけど電話切りますね』


「そうだね。もう寝なくちゃ明日に差し支えが出そう」


『愛しています圭介さん。早く帰ってきて下さいね。ウチ待っていますから』


「ああ。仕事終わり次第飛んで帰るから」


『「おやすみ刹那(圭介さん)」』





ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m


今回の話は圭介と刹那の電話での会話でした。 楽しんで頂けましたか?


面白いと思われたら♡ ☆評価 コメント レビュー等を頂けたら嬉しいです(* ̄∇ ̄*)


今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m


話短くてすみません( ノ;_ _)ノ



















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