第2話 なぜBBQをしなければならないのですか?

質 問:このご時世になぜそこまでしてバーベキューをしなければならないのですか?


カミカワ:その人にとってBBQをすることが何よりも楽しくて価値があることだからです。


 人にはいろいろな価値観があります。このご時世にそこまでしてバーベキューをする人にとっては、何よりも価値があることからです。はっきり言うと、それが気持ちが良くて楽しいからです。先天的にか後天的にかのどちらかに、バーベキューが楽しくて気持ちいいという価値観が脳細胞に埋め込まれてしまったからに他なりません。普通は理性でそれを抑えることによって人間社会は成立しているのですが、理性で抑えられない脳細胞になってしまったからだと思います。

 ヒトは脳細胞に支配されて生きている生物です。それは他の動物も同じと言えば同じなのですが、人の場合「見栄」とか「カッコイイ」とか「目立ちたい」とか「自分さえよければいい」とかいうややこしい感情を捨てきれることができません。

 この場合、たしかにBBQをする方たちの言い分もあるとは思いますが、だからといって自分たちの都合や快楽のために他の人たちに迷惑をかけてもいいという理由にはならないし、それが多くの人たちを納得させることもできないし、ただの「自分勝手」「わがまま」「DQN的な行動」としか受け止められないので社会的に許されないことなのです。

 それをあえてするというのは、どう考えても、そんな社会的な縛りよりもBBQが楽しくて自制心を上回っているからに他ならないと考えられます。そもそも「悪いこと」だと思っていないという可能性もありますが、どちらにしても、脳細胞がそういう価値観を優先しているからに他ならないと思います。

 それを防ぐには、まず「いけないこと」だと教えること。あるいは「いけないことはいけない」と身をもって体験してもらうこと。具体的には罰則を設けて規制するしか方法がないのは、悲しいちゃあ悲しいことですね。

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