第3話俺の真実

さてと奴は遺跡から西にあるって言ったな。俺はその言葉を信じて歩き始めた。

すると...

(ガサガサ)

何か音がするなもしかしてモンスター!?だとしたらやばいな武器も何も持ってない。物置がだんだん大きくなってきた。これは見つかる。そうだ、こんな時の〈宝探し〉だ!俺は早速〈宝探し〉スキルを発動させた。すると、ワズ(人間)と表示されていた。人間だと!?これは色々なことを聞けるかもしれない。ここで引き下がるのは吉ではない。俺はそのワズという子に声をかけた。


「おい、ワズ!この返事が聞こえているなら出てきてくれ!俺は悪い奴じゃない。保証する。」


すると...


草むらから出てきたのは、青色の整えられた短い髪が特徴的な可愛らしい少女が出てきた。歳は大体16歳くらいだろうか。ワズはオドオドしながら話し始めた。


「あ、あのなんで私の名前知ってるんですか?あなたの名前は何ですか?」


まあ、そう聞くのも無理はないだろう。俺は正直に答えた。


「脅かせて済まなかったな。俺の名前はカエラ。俺はレベル90なんだけど、〈宝探し〉って言うスキルしか持ってなくて...そのスキルで名前がわかったんだ。」


「た、宝探しスキル!?ほんとですか?ちょっと詳しく話聞かせてください!」


え?何でこんなにこのスキルについて驚かれてんの?


「え、えっと〜まず俺から質問したいんだけど、何で〈宝探し〉スキルで驚いてんの?」


「カ、カエラさん知らないんですか?この〈宝探し〉は選ばれた者しか授からない幻のスキルなんです。幻すぎて、伝説上のものとも言われてるくらいです。」


ま、ま、幻!?そんなに凄かったんだ。俺のまえいたところでは、お母さんからまでも笑い物にされていたのに。とりあえず色々説明しょう。


「このスキルは、俺がレベル5の時に取得したスキルで最初は、人しか探せなくて、全然宝探しじゃねーじゃんってなったんだけど、今は色んなものを探知できるようになったんだよ。」


「そ、そうなんですね!」


どうしょうかな...ってそうだ、この大陸に何も知らない状態で降り立ったことや秘境の地図のこととか色々話さないと!


「な、なあ俺は今訳あってスフィーって村目指してんだけどどこにあるかわかるか?」


「スフィーなら私の生まれ故郷ですし、今から帰ろうと思っていたところです。じゃあ、一緒にいきましょうか。」


「あ、マジか!じゃあよろしくな」


スフィー村に行く道中、俺はこの大陸にきた経緯を話した。


「なぁ、俺がこの大陸にきた理由なんだけど、突然知らない男に拘束されて気づいたらここにいたんだ。」


「あ、それなら何か聞いたことがあります。あくまで伝説上の話なんですけど、

『幻の力を持ちし者、強靭な男につれていかれる』

って言うものなんですけど...もしかしたら〈宝探し〉を持っているからなんじゃないですか?」


なんだその伝説。完全に俺じゃん。そうだ、後秘境のことも言っておかないと。


「そうだ、後すく近くに遺跡あるだろ。そこで秘境の地図ってのを拾ったんだ。なんなんだこれ」


そう言った瞬間、ワズの笑顔が消えた。


「カエラさん、それやばいですよ。それを手に入れてしまったら、全ての賊から狙われちゃいますよ!今すぐそれを返しに行ってきてください!」


え?す、全てのぞ、賊?俺は急いで聞き返した。


「おい賊ってなんだ?何で狙われるんだ?」


ワズは恐怖に怯えているにも関わらず、丁寧に説明してくれた。


「まず、賊っていうのは、秘境に眠っているオーブを盗む。言わば怪盗集団です。その賊がオーブを探すために1番手に入れたいもの、それが今カエラさんが持っている秘境の地図です。」


ワズは続けて説明した。


「そして、何故賊がオーブを狙って盗んでいるかというと、このルーズ大陸全6つの秘境にあるオーブを集めて、ワーダス神殿という巨大な神殿に捧げると、この大陸全てが自身のものとなるのです。なのでこの大陸を自由に操作したいがために、あらゆる賊たちがオーブ集めようとしているのです。」


なるほど...俺は付いている男だと確信した。こんなチャンス見逃すわけにはいかない!


「なぁ、ワズ今から俺が言うことはものすごい頭の悪いこと言うかもしれない。覚悟してきておけよ...俺は、この大陸の全オーブを集めてこの大陸を支配する!」


これで色々言われても仕方ない。


「そう言うと思ってましたよ。だってあなたは幻の〈宝探し〉使いなんですからね。あ、あの私もつい言っていいですか?」


こんな返しをされるとは思わなかった。ただし、決めたことは絶対やり切る。


「いいぜ、これからよろしくな、ワズ!」


「はい、よろしくお願いします!」


ここからが俺の見せ所だ!

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