第三十二の論争 短編2
立場逆転
家にて
「もう!ちゃんと引き出しを開けたら閉める!!」
「へいへい」
「服も脱ぎっぱなしだよ!ちゃんと洗濯機に入れてよー!」
「ういうい」
学校にて
「ほら、ちゃんと授業聞かなくちゃ!ノート取って!プリント出して!」
「あいあい」
「まったく!手がかかるんだからー!」
「すいませんね」
女A「りっぱな彼女さんだね」
「私がいないとすぐに身の回りが自堕落さにかまけて堕落していくんだから…大変だよー…」
「ありがとーごぜーやす」
女A「うふふ♪将来は尻に敷くタイプかな?」
その夜
「何?、もう濡らしてんの?」
「うぅ…ごめんなさい…」
「俺に襲ってほしくて仕方ないんだろ?」
「いやらしい女でごめんなさい…は、早く…ください…」
映画
「ねぇねぇー」
「なんだよ…」
「さっき見てた映画怖かったからくっついてもいいー?」
「いっつもさっきの『ドント ブリーズ』なんかよりもよっぽど怖いの眉一つ動かさずに見てるじゃねえか…」
「スケルトンキー見てた時にキミが怖がっててかわいかったなー」
「ほらな?俺よりもホラー耐性強いじゃないか…つまらねーな・・・ホラー苦手ならからかいがいがあるってのに…」
「わーい、こわーい(棒)」
「はいはい、とっととねろ」
「もー!!今日は私を抱いてねてよー」
「オメーの抱けは違う意味なんだよ…」
「・・・わかってるじゃん!ハァハァ・・・もう…建前はいいから・・はやく…やろうよ…私もう我慢できないよ…」
「やっぱり怖いのは人間なんね」
「ガバッ!!」
地獄
「ねぇねぇなんで?」
「なんで?」
「なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?」
「・・・開幕病みはきついな…」
「なんでこの世界に君が一人しかいないの?」
「悲しみは嫌なほどあふれてるのに…」
「なんで?なんで?君は一人しかいないの?」
「・・・考えてもみろ…俺がうじゃうじゃいたら…」
「・・・」
『おっ!今日もいい乳してんな!』
『知ってるか?黄りんは第三類危険物の中で唯一注水してもいい物質なんだぜ?』
『誰だテメー』
『安全ピンのどこが安全なんだ!!クソ!!』
『なんか…オメーをいぢめたいな…』
『酒くれ~~!』
『ニトロセルロースは水やアルコールで保湿だってんだ!!』
「どうだ?大変だろ?一人でも手に余るのに」
「頭痛が…」
彼の性癖
「はぁはぁ…腋ペロペロしたい…足ペロペロしたい…」
「・・・気持ち悪い…なんで私が抱いてほしいときは付き合ってくれないのにそんな気持ち悪い要望しかしないの?」
「俺だってそれなりにいやいやながらもオメーに付き合ってるだろ?」
「それに…いやいやオメーの彼氏してるんだしさ?」
「・・・え?」ポロポロ…
「やっぱり…そうだよね…」
「私なんかに…気を使ってくれてるんだ…どうに違いない…」
「今思えばキミと付き合えるはずがないもんね…」
「よっしゃ今のうちだ!」
「ペロペロ!!ペロペロ!!ペロペロ!!ペロペロ!!ペロペロ!!ペロペロ!!」
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