第二十一の論争 ショート論争
「私さー…どうしてもわからないことがあってね?」
「ん?」
帰りの下校道話題が尽きたのか彼が会話に飽きたのかしばしの静寂があったが彼女がうるさいのでいよいよ会話が絶えることはない。
「右見て左見て右見るってあるじゃん」
「どうして右からってことか?」
「さすが幼馴染だねー、そうだよーしかも右だけなんで二回なの?」
「簡単だろ、日本は左側通行なんだから道路を横断するときは必ず自分に近い車は右からくるんだ」
「あ!そうか!そうだったんだー」
「じゃあ俺が勝ったから…」
「え!今の討論なのー?」
「当たり前だろ?」
「そんなのないよー…ノーカンノーカン!!」
「討論には変わりないだろ?議題は右を見ることを優遇するべきか否か。じゃないのか?」
「うーん…しかたないなー…何をさせるつもりなのー?」
「簡単だ、今日抱かせろ」
「いいの!?全然そんなのご褒美じゃん!」
「それでお願いだ」
「何かな何かなー!」
「ハメ撮りさせろ」
「っ…!!」
「男の人っていつもそうですね…!私たちのことなんだと思ってるんですか!?」
「どちらかというといつもは俺のセリフだぜ?」
「嫌がると思ってさ、こういう時に頼もうとしてたんだぜ」
「もぅ…仕方ないな…今回だけだし、絶対に誰にも見せないでね?」
「あざー」
数日後———
「前撮ったハメ撮り流出した」
「????????????????」
「収益化したらめちゃめちゃ金入った」
「????????????????」
「その金で焼肉食べに来た」
「????????????????」
「余った金でオメーが前欲しがってたコート買っといた」
「????????????????」
「コメント来てた」
「????????????????」
「そんな租チンとじゃなく俺とやろうぜ?」
「????????????????」
「あ!ごめん…オメーモザイク無しで素顔をさらしちまった」
「????????????????」
「投稿サイトの人気一位になった」
「????????????????」
「業界からお前に向けてスカウト来てた」
「????????????????」
「????????????????」
「????????????????」
「???????????????????????????????」
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