クズ系主人公と天然幼馴染との論争の日々

第七の論争 イチャイチャ(批判と顰蹙)

――――授業終わり

モブA「おい…てめぇツラかせ…」

「いいけど…女Aの件…忘れたとは言わせねえぞ？」

A「ック…このクズ野郎が…」

両那「オレ…オマエ…コロシテ…オレモシヌ…」

「こいつは何でこんなに切れてんの？」

A「そりゃこいつだけイチャイチャする相手がいないからだろ？」

「いいや…いるにはいるが…できないというか…もどかしいもんなー？糞リョナ？」

両那「ック…このクズ野郎が…」

A「それよりやけに男子トイレが混んでるな…」

「みんな自分を慰めるのに必死なんだよ。」

両那「地獄の底」

「まあ名前ももらえない背景キャラなんだし彼女がいないのは仕方ないよね？」

両那「俺と舘林以外全員に該当するやんけ」

「ちげぇねえな」

A「んなこたぁどうでもいいんだ！」

「うおっ…びっくりした…」

A「昨日はどうやって生き延びたんだよ！外傷もないようだし…全身のパーツはそろってるし…」

「ああ、そうそう昨日な？————」

先の一件ですっかり仲良くなったのか幼馴染と女Aが真剣に話をしている。

女A「彼のこと許したの！？」

「まあ…許すっていうか…私のほうが謝ったかな…えへへ…」

女A「はぁぁ！なんでぇ！？」

「いやぁ…私彼無しじゃ生きていけないからさ…」

女A「それはちょっとヤバいとこまで来てるかもしれないね…」

「お互いがそんなもんならちょうどがいいでしょう？」

「それに…今日のは彼の甘え周期なんだよー」

女A「はぁ…」

「彼ね？あんまり親と一緒にいなかったから…その反動でたまにああなるの…とってもかわいいよねー♪」

彼女としては甘えられている上に必要とされてこの上ない幸せとも言えるのだろう。

女A「やっぱり彼のことは知り尽くしてるねー？」

「そりゃあ幼馴染だしねー」

女A「お前ら昨日ヤっただろ」

「へ…？」

女A「雰囲気が変わってるもの…なんか達観してる…」

「実はね…————」

A「お前本当に…人間を超越してるな…」

両那「自分を認めて強くなったねーリョナラー」

「ああ俺は紛れもないリョナラーだ、貴様には負けるが」

A「すると、なにか？俺たちののぞきはお前のそのリョナ魂を満たすだけの踏み台だったってか？」

「まあ俺も録画もきちんと見たかったがな…思ったより早くバレた…本当はあと三日は伸ばしたかったが」

両那「それじゃああんまり計画は完璧に進んだとは言えないんだねー？」

「遺憾だ」

A「それで？そのあとはヤることはヤったのか？」

「いいや？それが―———」

女A「ずっと足コキさせられてた！？」

「うん…まあちょっとわかってたことだよー」

「でもねー…私が必要とされててうれしくて…」

女A「いいように使われてるだけだって！」

「そんな人じゃないよー彼は」

女A「のぞきの時から彼に対する評価は底についたよ…」

そうやって二人でちょっとした討論をしていると大きな声が耳元に響いたかと思えば。

力強く肩をぐいっと引かれた。