第七の論争 イチャイチャ(憤怒)
(なーんか授業飽きたなーーー)
そう腐ってると風で長髪をたなびかせている美しい絵となった幼馴染に目が行く。
(うーん…今日は普通に甘えたいな…)
席を隣り合わせにしたら授業中騒ぐだろうことは容易に想像できるだろうが隣の席にされたのはアホの権化である幼馴染を抑止する、また俺を抑止させるという意味があるのかもしれない。
彼はしばらく彼女を鑑賞した後にいきなり彼女の豊かに育った胸の下の腹周りに抱き着き顔をうずめた。
「はぁぁぁ…しゅきしゅき!大しゅき!!クンカクンカ!!クンカクンカ!!すぅーすぅーすぅーハァハァハァ!!スーハ―スーハースーハー…」
かなりの大声だったため教室中の視線が二人に向く。何が起きたのかピンと来ていないようだ。
先ほどまではチョークのコツコツと黒板に当たる音しかしなかったが今はそれすらもない。
クラス中が幼馴染がどんな行動に出るのか見守っていた。
さらに言うなら、のぞきのことを知る他の三人にとっては彼女がまだ怒り心頭だと思っているだろう。
そんな三人…もといクラス中の期待を裏切る答えを彼女は出した。
「私も大しゅき!!クンカクンカ!!クンカクンカ!!スーハースーハー!」
(あ…今日彼甘える日なんだねー♪)
「いや…違うんだ…きみはそこで少し嫌がるそぶりを見せるんだ…いいね?」
「あぅー…」
「はぁぁ…しゅきしゅき!!キャーかわいい!!か゛わ゛い゛い゛よ゛お゛!!!クンカクンカ!!」
「ちょ…やめてよ…今授業中だよ?!ほら…みんな見てるし…」
「はわわわわ…嫌がる姿もかわいい!!しゅきしゅき!!スーハースーハー!!」
「ちょ…」
「はぁはぁ…ぺろぺろ…ぺろぺろ…しゅきしゅき!足綺麗!!国宝級!!ぺろぺろ!しゅきしゅき!『むんずっ…』おっぱい!おっぱい大きい!!おっぱーい!!」
「むーーぅぅ…我慢できない…!私もしゅき!!はぁはぁ…ぺろぺろ!いいにおい!ハァハァ!!」
教室の一同(((((…いったい何を見せられてるんだ?)))))
そんなケモノとケモノがお互いに毛繕いをしているかのようにお互いに抱き合って丸まっている彼女たちに先生が口を開く。
「あなたたち…」
この先生は四十後半の既婚女性で更年期による情緒の変動が著しく生徒にはあまり好かれていない。
そんな先生がこの光景を目の当たりにしたら…想像のつかないくらいに暴風だということは火を見るより明らかだった。…のだが
「いいわねぇ~~~」
教室の一同「「「「!?!?!?!?!?」」」」
頬を若干赤らめ自分の過去と照り合わせ思い浮かべるかのように語りだした。
「私たちもそんな風に…愛し合ったものだわ…それが今ときたら…もう倦怠期も倦怠期よ…」
「本当に…微笑ましいわ~」
「でも、授業中に大声でするのははっきり言って奇行よ?」
「あーい」
「それじゃあ授業を続けるわね?」
教室の一同(((((あいつ…怒られないってのは計算のうちだな?でもなんでそんなこといきなりやったんや?…奇行やんけ…)))))
ヒソヒソ(それじゃあ静かにしよっか♪)
ヒソヒソ(そうだな…♪)
そう囁き合うと手を握ったまま授業が終わるまでずっとキスをしていた。
教室内には静かにしようとしていてもクチュクチュと粘り気のある音が響いていた。
教室のやつらの大半は勃起しているか怒りに震えているかだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます