第五の論争 クズの所以⑥
女A「さっき…こいつのこといい奴って言ったけど…訂正させて…」
言いたいことが滝のように流れていたがあきれてものが言えなかった。
どれだけ彼女を傷つけたか、傷つけて何をしていたかこれらの行為はクズの一言ではかたずけられそうになかった。
「うふふ…」
モブA「うわ…俺今からトラウマ光景見せられんのかよ…」
「まて…待ってくれ…ほ…ほらどうしてもそうするしかなくて…」
女A「まじで…こいつ酷いな…、目も当てられない」
「割と前から話聞いてたよー?」
「・・・」
バチンッ!!!
彼女の右足についていた針金入りのミサンガがはじけ飛ぶ。
「…これで暴力解禁かな?」
「おい…嘘だろ…」
怒りの具現化か筋力かで吹き飛ばされたミサンガは内側から針金の金属光沢をまるで最後の務めかと言わんばかりに光らせていた。
「私ねーこのミサンガに私が君と結ばれますようにって願ってたんだー」
「これからは私の心の中で結ばれててね^^」
「あp」
何かを言いかけて彼は彼女によってひとまずは気絶させられた。
彼女は動かなくなった彼を尻目に二人の男に脅しをかけた。
「ほらあ…君たちは許してあげるよー…だけどそのカメラを置いていけ…」
「大丈夫だよ…?先生に言ったり大事にしないからさ…」
「だけどその代わり…こいつのことを知らせたら…同じ運命になるかもねー」
脅しなれているのか怒りのあまり何も考えずにその圧のようなものを出しているのか。
A「は…はぃぃ…」
両那「わ…わかりましたぁぁ…」
女A「私なら大事にするけど…」
「それじゃあ生ぬるい刑しかできないよー」
女A「そ…そっかあ…」
女A「じゃ…じゃあ私はこの辺で…」
モブAと女Aが一緒に離れて遠くで何かを耳打ちしていた。
女A(モブAにはどんな償いをしてもらいましょうかねー!)
モブA(誠に…申し分けございません…しかし…やはり男の本文でして…)
女A(ん…?なんか言ったかな?)
モブA(いいえ…申し訳ありません…)
「あの二人できてるのー?」
両那「たぶんみんな気づいてるよ、二人の名前からしてわかるし」
「ああ…そういう…」
両那「それじゃあ…僕はここらで…」
「ああ…待って両那くん…」
両那「はい両那です」
「拘束具作ってくれない?あとこの…」
と言い小さなメモ書きを渡す
両那「僕がやったことに比べればお安い御用だよ」
「いつも助かるねー」
「それじゃあよろしくねー私はここらで…」
両那「うん今日はどうも…」
「うん、今日は長くなりそうだー」
そのかわいい口調とは裏腹に邪気をひそめていたことを彼は付き合いがまだ彼に比べて短いため感じ取ることができなかった。
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