彼女の論争過去デート3
「まず外見なんておめーでも見たら一瞬でわかるだろうがあえて言わせてもらうとだな」
「一つ目に…」
――― (私の外見だけで一時間しゃべりやがった…)顔から火が出ようなくらいに照れていると、
「次は性格だ!二週間ほど前になあ!俺が周りの人には絶対にわからない程度に少し落ち込んでいた時に!」
「「どうしたの?なにか悩み事?」って俺を心配して顔をのぞいて言ったんだ!そして俺が「いや…なんでもねえよ…」って強がったらな!」
「「嘘だっていうのはわかるけど…相談しにくいことなの?絶対私は力になるから…言いたくなったら言ってね…」だぞ!」
「こんなに人のことを真摯に思えるやつがどこにいるってんだ!」
「そしてな…」
「わ、わかったわかった…もういい…お前の勝ちだ…」
と妖怪ナンパ野郎はドン引きしていた私はずっと恥ずかしいような嬉しいような引いているような複雑すぎる感情にずっと支配されていた。
私は「もういいよ!やめてよう…」と恥ずかしくなりよわよわしく呻いた。
そんな私に輩が私のほうに向き
「なあ…俺ときてくれよ!」
としつこく勝算がないのにも関わらず私に頼んで私の肩に手を伸ばす。
手を振り払おうとすると…幼馴染がその手をつかんでいた。
「んあ…!?」
「……おい…あんた」
!!————一 一瞬初めて見たような怒った顔をした後いつもの表情に戻り
「それは人に向けられた不当な有形力の行使として刑法208条の暴行罪にあたるのではないですか?」
「はあ?」
彼の理解が追い付いていないまま幼馴染が続ける―
「それにどこかに行けと言われても行かない不退去罪…義務なきことを強制した強要罪…」
「うぐっ…」
「最後のチャンスだ…どこかに行け…」
幼馴染が凄むと彼は呻くようにどこかに行こうとしていた。
だが、なんかイラついたので脳天に踵おとしをお見舞いした。
『ガツン』と大きな音がしその男はどこかに逃げて行った、すると幼馴染が私に対して叫んだ。
「ばかやろおおおおおお!」
「え?」
「なんで解決してたのにそんな暴力をふるうんだよおお!」
「だって…」
「だってじゃねえよおおおお!」
「しかも足にけがしてるじゃねえかああ!」
といい幼馴染に三十分程説教を食らった。
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