彼女の論争過去3

「ねえねえ♪」

と幼馴染に声をかけると青あざがついた顔で振り向く

「うわっどうしたの?その顔」

「恩知らずな女になぐられたの…」

「うわーかわいそうに…」

「冗談で言ってるよな?さすがにな?」

「そんなことはどうでもいいんだよ!」

「よくねえよ」

「ほら目て目て~」

「うわ、気持ち悪い誤字」

「じゃじゃーん、ほら、○○遊園地のペアチケット!」

「懸賞であたったんだ~♪」

「さっきのお礼に一緒にいこっ!」

「………だったら金券ショップに」

「えいっ」

ゴスッ←玉金に膝蹴りが入る音

ドサッ←幼馴染が倒れる音

「それじゃー今週末ねー♪」

「…オニだ…俺が何をしたってんだ…」




放課後ー

「うーん、どっちがいいと思う?」

と幼馴染に聞くとけだるそうに

「あーあーどっちでもどっちでも」

と適当な返事が返ってきた

「だいたい…なんで俺まで服選びに付き合わされてんだよ」

「こういうのって本人に魅見せずに当日「どう?にあう?」って感じで披露するもんだろ…」

「でももうずっとどこに行くにも一緒だったじゃーん」

「今更水臭いよー」

「そんなもんか?」

「そんなもんですー」

めんどくさそうに見えても少し楽しそうな彼を見て安心した(しゅき♡)

そんなことを思っていたらすっかり日が暮れていた。


「あ、俺今日親いないんだった」

「あーまた?じゃあ私の家来る?」

「うーん、じゃあまたお邪魔しようかな」

「わーい、じゃあまた夜更かしだー」

「お肌にわるいぞ?」

「いいんですーっだ、せっかく君が来るんだから楽しまなくちゃ」

こんな感じでお互いが泊まることなんて当然になっていた。

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