国に暗雲立ち込めるときに出会う賢者ルーニーと偉大な養父を持つグレイ。このふたりがこれから世界の命運といっしょに心も絡みあわせていく…。なんてすばらしいのでしょう。
どうしても私は同性愛要素のあるファンタジー小説というとエレンカシュナーの『剣の輪舞』を想い出してしまうのですが、あれよりはずっと口当たりが軽く、人物も明るくて好感が持てました。今後の展開が楽しみです。
紙の本読みなので、1話あたりの文量を増やしてもらえたら!とか思いましたが、どうでしょうね…。この世界にずっと溺れていたくて、そんなふうに思いました。
気構えずにファンタジー小説として充分におすすめです。読んでみてください。