鬼襲撃

ある日外から大きな音が聞こえた。まるで、大量の隕石が落ちてくるような大きな音…これは…

「ここから南西方向方位236.192°距離1km804m先に鬼が出たわよ」

「なんじゃと…ってことは、村の護衛用の壁が破られているではないか…場所としては兵十ひょうじゅうの家のあたりか…しかし、儂が行っても何もできんしな…」

「せめて、この家を避難所にしましょ?それくらいしないと、私たちが罪悪感に耐えられなくなるわ」

「わかった、なら早速村の人たちを迎え入れよう」

そういうと、おじいさんは竈へ、おばあさんは超強力な無線機のところへ向かいました。

「至急、至急、こちら婆、聞こえますか?」

「ザザザ…聞こえます。しかし、村は鬼の襲撃によってパニックどころの騒ぎではないです。どうぞ」

「うちの裏にある核シェルターを避難所とします。至急こちらに逃げてきてください。どうぞ」

「分かりました。これより村人をかき集めて全員で避難します。」

そして、村人たちは走りながら周囲の人に婆さんの家に行くように伝えていきました。

それを聞いた村人たちは、パニックになったり、怪我したりしないように間隔をあけながら周囲の人に伝えると同時に、婆さんの家に向かって走っていきました。


婆さんの家には乾パンや水といった非常食がそれなりの量保管されており、村人たちがシェルターに籠ったまま5年間は暮らせるようになっています。


犠牲者は数名出ましたが生存者は全員がシェルターの中に避難したので、お婆さんは取り敢えずおばあさんは鬼を撃退するために村中に設置された1MW(メガワット)級のスピーカーを使用して大音量で鬼に向かって法律や憲法を説きました。


______________________

|鬼に2560のダメージ |

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鬼は逃げだしていった。


「なんだい、鬼のくせに弱いわねぇ」

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桃太郎 お婆さんside wagapuri @shoes

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