第9話 少女は、お祭りに行きたい

一週間が経過し、今日は祭りに行く事にした。

この願いは彼女のお願いだ。


彼女は楽しそうに屋台を見て笑っていて、陽気そうに『どこ行こうかな』なんて言っている。

そんな彼女は今にも走り出しそうなくらいの陽気さだった。


「走ったら迷子になっちゃうから、気をつけてね」

「分かったよ〜!」


そう俺に言う彼女の笑顔は、嬉しそうだった。

よっぽどお祭りに行けたことを喜んでいるのだろうか?


「水夏ちゃんが楽しそうで何よりだよ、なあ和樹?」

「ああ、楽しんでもらえればいいな」

「よっしゃ俺らも水夏ちゃんと桜みたいに楽しむぞ〜!」

「お、おう…!」


変な返事にしてしまったが、まつりを楽しむのには反対ではない。

まあいい、後の事は気にも止めずに楽しんでくるか。


「水夏ちゃんはどこに行ってみたい?」

「りんご飴の屋台に行って、りんご飴が食べたいなあ」

「りんご飴の屋台に行こうか」


りんご飴の屋台に行き、りんご飴を買って五人で食べた。

その後は思い思いのことをして、お祭りを楽しんだのは言うまでもなかった。

彼女もどこか満足そうな顔を終わったあとはしていた。

俺はこれで良かったかなと感じている。


夏が終わるその前に、思い出をたくさん作れたらいいなって感じている。








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