少女の願いを叶えよう

第7話 少女は、向日葵が見たい

俺はあの約束を果たすために、待ち合わせの場所に向かっていた。

道の途中だが風鈴の音が響いて、夏を感じさせる。

今日の約束は彼女と向日葵を見に行くことだった。

きっと、彼女らしい綺麗なワンピースを着ているのだろうか。

別に変態ではないし彼女の事が恋愛感情的に好きでは無いけど、そういう事を少し考えて待ち合わせ場所に行った。

着くと、そこには俺以外のメンバーが集まっていた。


「和樹、遅かったじゃないか」

「ごめんな、色々あって遅れてしまった」

「ふーん、和樹にしては珍しいね」

「和樹も来た事だし、さっさと行きましょ?」

「そうだね、レッツゴー!」


目的地に向かう事にした俺らは、目的地に向かって歩いていた。

佐倉の景色はいつもと何も変わりはないけれど、少し俺にとっては特別な景色を見ている気がして、俺は少し気分が上がった。

そんな景色を見ている俺の横で、彼女たちは楽しそうに話をして、にこやかに笑っていた。

俺はそんな彼女達を見て、幸せな気分になったことは秘密だ。


そうして、俺らは目的地に着き、目の前を見ると、そこにはひまわり畑が広がっていた。

彼女はその景色を見て、本当に喜んでいる。

俺としても、嬉しい限りだ。


「これが向日葵なんだね!」

「綺麗でしょ?」

「うん、とっても向日葵大好き!」

「私も向日葵大好きだなあ〜」

「俺も、向日葵は花の中で1番大好きだね」

「向日葵は、本当にいい物だな」

俺らは目の前に広がるひまわり畑を見ながら、そう言う。


そんな俺らの元に、向日葵を持った女の人が来た。

「良かったら、お写真撮りましょうか?」

「はい、ありがとうございます!」

そして俺はスマホを女の人に渡して、写真を撮ってもらった。

写真を見ると、綺麗に俺ら5人が写っている。

彼女も幸せそうだ。

「すごい綺麗…」

「なら良かったなあ」

「ありがとうございます!」

「いいのよ〜」

そう言って、女の人は去った。


その後、時間も時間だから皆で帰った。

あの写真は、後で現像してこよう。





















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