第3話 情報は新鮮な内に

あの噂を聞いた時から、俺は気になっていた。

紙飛行機がユーカリが丘の空を飛んでいたのは何故か。

一体、その紙飛行機を誰が何の目的で飛ばしているのか。

という事が気になっていた。


そんな事を気にしていた所でふと思い出した。

今日は新聞部の集まりがあったな。

集まりつっても、俺含めたら四人しかいないけど。

しかも、全員が高校一年生で、中学時代の同級生だ。


なんか知らないけど、新聞部人気無いんだよね。

この間まで先輩はいたけど、3年だから引退したんだ。

しかも3年も3年で、一人しかいなかったからね!?

うちの部活、もしかして嫌われてるのか?


どうでもいい話は置いておいて、行かなきゃ。

集まりに遅れると、怒られるからな。


そして、自転車を出して俺は高校に向かう事にした。

今日はそよ風が珍しく吹いていて、心地が良かった。


高校に着くと、俺は部室に向かった。

部室に、人は一人しかいなかった。


「やあ、桜。 速いじゃないか」


「まあ、予定より早くね。 あの二人はどうしたの?」


「きっと、来るさ」


「そうだね」


彼女はそう言って、窓の外を眺めている。

彼女の名前は志津しづ さくら、俺と同じ高校一年生だ。

彼女は何故か分からないが、いつものように窓の外を眺めている。

佐倉の空が大好きだからなのだろうか。


俺がスマホをいじっていると、扉が開いた。

そこで残りの部員がやってきた。


その部員の名は、桜田さくらだ藍音あいね鈴木すずき悠希ゆうきだ。


「さて、全員揃った事だし始めるか」


「相変わらず和樹は、真面目ね。 」


「少しふざけた方がいいかな?」


「このままで、良いね。 和樹は」


「まあ、始めなきゃね」


桜の一言で、話し合いは始まる。

さて、そろそろあの話を出さないとね。


「俺から提案があるけど、聞いてくれるか?」


「もちろんさ」


「ユーカリが丘の噂知っているか?」


「紙飛行機が飛んでるってやつ?」


「そうだ」


「それがどうしたの?」


「誰が何のために飛ばしているのか、調べないか?」


「面白そう、採用だね」


「私も行く」


「そうと決まったなら行くかあ〜」


そして、俺らはあの謎を解くために始動することにした。

さて、これからどうなることやら。














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