新聞部、始動

第2話 ユーカリが丘の噂

ある夏の日の事。

今日は珍しく、登校日だった。

登校して来た皆はどこか、成長していた。


放課後の事だった。

俺が席に座って本を読んでいると、話が聞こえた。


「なあ、最近噂になってるやつ知ってる?」


「紙飛行機が沢山飛んでるやつだろ?」


「あれって誰が飛ばしてるんだろうな〜」


「幼稚園生くらいの子じゃね?」


「そんなわけないやろ」


「だよなあ…」


別に話を聞くつもりは無かったが、聞いてしまった。

俺は気になって、クラスメイトに話しかけた。


「その噂の話、もっと聞かせてくれない?」


「いいぞ、佐倉」


「その紙飛行機が飛んでる時間帯って分かる?」


「確か、夕方だったな。 あれ、違うっけ?」


「確かに夕方だな」


「佐倉はこの事を記事にでもするのか?」


クラスメイトがそう俺に聞いた。

俺は新聞部に所属していて、基本的には

佐倉で起こった面白い出来事を記事にする。


「するかしないかはまだ分かんないが、知りたいだけ」


「お、おう…」


「話聞かせてくれて、ありがとう」


俺はそう言って、高校を後にした。

俺は、あの噂が気になって仕方なかった。


あの謎を解き明かしてみたいと思った。

これを明日、新聞部に持って行こうかな。


凄い面白いことになるかもしれないからな。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る