第2話

そして何分経っただろうか

(正確には時が止まっているから何分という表記はおかしいが)

ピロリンッ!

どこからか音が鳴っていた

そして聞き覚えのある音

五木はすぐに分かった

この音はスマホからの音だと

なんせポケットが振動していたからだ

五木はすぐさまスマホを取り出しスマホのロックを解いた

「なんでスマホは動くんだ?」

五木はスマホを見て疑問に思った

が、そんなことよりもっと大きな疑問を抱く

【サイセイ】と書かれた何とも不気味なアプリが入っていた

五木は

「こんなアプリさっきまで入ってなかったよな?」

と思いながらも恐る恐るアプリを開く

するとあたりがまばゆい光に包まれた

目を開けれなかった

開けれなかったが何か人の気配を感じた

そのまま五木の意識は途絶えてしまった

………………………………………………

五木は意識が戻ると

「はッ」

と突然言ってしまった

これが反射的なものなのかどうかはわからなかったが

何か恐怖を感じた

「どうしたんだよいきなり大声出して」

五木はこの言葉を聞きはっとした

隣には知らない人がいた

だが相手は五木のことを詳しく知っている様子だった

「どうした五木?俺の顔になんかついてるか?」

と名前も知らない人が話しかけてくる

五木はとっさに

「お前は誰だ!」

と言った

名前も知らない人はこう言った

「何寝ぼけてんだよ。卓也だよ。タ ク ヤ」

五木は驚いたなんせ五木の知っている卓也とは全くの別人だったからだ

顔も声もしゃべり方も

「俺はお前なんか知らない」

そう言う五木を見て笑う卓也

その時五木はある変化に気が付いた

時が動いていたのだ

「あれは夢だったのか?」と思う五木

だが今の状況もまた夢としか思えない状況であった

そして周りを見渡すとなんと部屋も町も変わっていた

「一体何が起きているんだ?」

と言う五木に対し疑問に思った卓也が

「ん?」

とだけ言いゲームを再開した



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