第307話 仏性その百十六 みみずが動くことと仏性

 「「動ずるはいかゞせん」といふは、動ずればさらに仏性一枚をかさぬべしと道取するか、動ずれば仏性にあらざらんと道著どうじゃするか」。

 「動いているのはどういうことでしょうか、どう考えればいいのでしょうか」というのは、動いているならば、切れて動いているみみずの上にさらに一枚の仏性を重ねて考えようと言っているのか、動くのであれば仏性ではないと言っているのか。

 切れたみみずが二つとも動いていることと仏性との関係について道元禅師が問いかけておられる。動いているのは仏性があるからなのか、仏性とは関係ないのか。

 ここのところは切れたみみずが動いていることと仏性との関係について考えてみろ、ということなのだろうと思っている。

 この後風火(地水風火という物質の構成要素)について道元禅師が解説をされる。

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