第220話 仏性その六十四 龍樹尊者
「第十四祖龍樹尊者、梵云那伽閼刺樹那。唐云龍樹亦龍勝、亦云龍猛。西天竺国人也。至南天竺国。彼国之人、多信福業。尊者為説妙法。聞者逓相謂曰、「人有福業、世間第一。徒言仏性、誰能覩之」。
(
ここから龍樹尊者のエピソードになる。この先の道元禅師の解説は痛快だ。
福業、幸福、しあわせ。言葉としてはわかりやすい。しかし、何が福業なのか?時と場合、あるいは人によって福業は異なってしまう。
お金がたくさんあればいいのか?健康ならばいいのか?何がどうなればしあわせなのか?
頭の中で作り上げられた観念に過ぎないのではないか。観念に囚われ妄想に憑りつかれているだけではないのか。
自分が幸福になりたいという観念に憑りつかれて他人を殺してしまったりする。
観念に囚われる、憑りつかれる。今の世の中こういう人間が多すぎやしないだろうか。一体どこに行こうとしているのか?
次回は龍樹尊者の回答となる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます